心と体

2008年12月30日 (火)

師走も大詰め30日

今日は30日でいよいよ師走も大詰めだ。先ほど、仕事場のオフィスにも鏡餅を飾った

Photo_5 日本の12月はボーナス、クリスマス、忘年会、大みそかそしてお正月と大変慌ただしいが、活気がって大変好きだ。

今年は大不況に世界中が見舞われているが、それでも良いニュースもある。

来年は経済がさらに厳しくなる傾向だが、少しでも良いことが世界中で起こりニュースで紹介されることを願っている。

最近は悲惨な事件や企業や官僚の不祥事が多発しているから、良いニュースを読んだり、聞いたりすると純粋に嬉しいし、ホットする。

自分のコンサルティング業務で社会を明るくするように、来年は今年以上に活躍できることを願いたい。

多くの方はもう仕事を納めで、正月の準備に大忙しと思うけど、私はクライアントから依頼されている仕事が詰まっており、31日まで走り切るつもりだ。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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2008年12月19日 (金)

「体力と精神の限界をどう克服するか?」奇跡の実体験談

今日も朝のニュースでビッグ3の話題やデパートの売り上げが非常事態にあることを伝えていた。

今回の大不況は、経済的にも厳しいが、人々のメンタル面が参ってしまわないかという不安もある。
先が見えないために精神的な負担が大きいようだ。

今日は私が「体力と精神の限界をどう克服するか」という点において非常に感銘を受けたことを紹介したい。

もうずいぶん前になるが、日本経営合理化協会の理事長をされている牟田学さんから
ご自身が執筆されている「社長業実務と戦略」(PHP研究所)という書籍を頂いたことがある。

大学で教えるような経営理論とはまた異なり、実務の経験からまとめられた内容で密度の濃い書籍となっていて、何度読み返しても新しい気づきが得られる。
PHP研究所は、松下幸之助さんの書籍が多数出版されている。実務に裏打ちされた書籍を多数出版している印象がある。

さて、この書籍の中に「体力と精神の限界をどう克服するか」について強く印象に残った実践的な記述が登場する。

著者である牟田の尊敬する方に志水さんと言う方が存在し、その志水さんの第二次大戦中のシベリア強制労働の時の体験談が記述されている。
志水さんは過酷なシベリア労働を生き抜いた日本人である。
以下に、そのエピソードの内容の一部を紹介する。

シベリアの捕虜となっている日本兵が、一日わずかのコウリャン粥しか与えられない状況で、ツルハシ一本によりシベリアの凍りつく土地を掘る作業が何日も続き、やせ細る日本兵が一人、また一人と死んでいく日が続いたというのだ。
気が付くと自分が隊長を務める班の日本兵は半分に減っていたそうである。

生きている他の日本兵も誰もがやせ細り、憔悴しているのだが、そんな中、別の隊長の班にやせ細っているが目に力があり、とても死にそうにない一人の若い兵士が居ることに志水さんが気がついたという。

志水さんがその若者に「君は、どうして元気なのか?」と尋ねた。
その若者は「私には○○がある。」と言ったのである。

志水さんはその若者の答えを一生涯忘れられない言う。

そして、志水さんは自分が隊長を務める班の日本兵をすぐに召集し、若者から聞いた「ある方法」を毎日実践するように厳命する

これにより志水さん班の日本兵は一人の落後者もなく、シベリアの強制労働を耐え抜き日本に帰還している。

このエピソードを読んで、私も驚いた。若い日本兵の回答は意外と言えば意外である。
しかし、納得できることも多く、直ぐに生活の中に取り込むことができる。
というよりも、多くの方は何らかの形で行っているかも知れない。

この当時の若者が回答した方法は、現代社会に中で実践することは非常に簡単であり、時代や環境は全く関係なく行える。

このエピソードに興味を持ち、志水さんが質問したその若者の答えを知りたい方は、書籍「社長業実務と戦略」を読まれると良い。
その方法を隠すわけではない、ブログで書籍の内容の感動を上手く伝えられない気がするからである。

日本に生きて帰れる保証が全くない厳寒のシベリアでの労働は、体力的にも精神的にも限界の状況にあっただろう。
今日の大不況下にどうあるべきかという参考になるかもしれない。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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2008年5月27日 (火)

新潮新書「国家の品格」

発売されてからもう3年近く経つ「国家の品格」を読んだ。後ろを見ると48刷りあり263万部以上売れているとのこと。

Hinkaku

内容はアメリカ的な利益至上主義に傾倒し、日本人らしさを失いつつある日本への提言である。色々興味深く読める内容だった。

・論理では問題解決できない

・自由と平等は欧米が作り上げたフィクション

・文化と伝統を尊重しない国家は滅ぶ

・日本の武士道

・利益至上主義は犯罪的なビジネスが横行する

内容はとても共感できることが多かった。数学者としてTVでも以前から拝見していた藤原さんなので親近感を持てて読めた。

藤原さんは英語も堪能で高校生時代は全国で一番を取っているし、アメリカやイギリスの名門大学に研究のために留学している。

その藤原さんが英語は日本語をきちんと勉強した後で十分と書いてある。大事なのは教養と専門性である。昔の日本人は英語は出来なくてもすぐれた教養・専門性および人格で外国人から尊敬されていたことも書かれている。

ところが昨今は表面的な英会話ができても中身がない日本人が多く、海外から低く見られているようだ。

英語が堪能な藤原さんだけに説得力がある。

数学者の藤原さんらしいのはゲーテルの「不完全性定理」を引用しているところ。

最近は色々なところでゲーテルの「不完全性定理」を目にするのは偶然かな。

もっとも、ゲーテルの「不完全性定理」はいろいろなことに該当するから当然かもしれないが。

=HSCI Takanari Hashimoto(http://hsc-i.com/)=

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