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2008年5月27日 (火)

新潮新書「国家の品格」

発売されてからもう3年近く経つ「国家の品格」を読んだ。後ろを見ると48刷りあり263万部以上売れているとのこと。

Hinkaku

内容はアメリカ的な利益至上主義に傾倒し、日本人らしさを失いつつある日本への提言である。色々興味深く読める内容だった。

・論理では問題解決できない

・自由と平等は欧米が作り上げたフィクション

・文化と伝統を尊重しない国家は滅ぶ

・日本の武士道

・利益至上主義は犯罪的なビジネスが横行する

内容はとても共感できることが多かった。数学者としてTVでも以前から拝見していた藤原さんなので親近感を持てて読めた。

藤原さんは英語も堪能で高校生時代は全国で一番を取っているし、アメリカやイギリスの名門大学に研究のために留学している。

その藤原さんが英語は日本語をきちんと勉強した後で十分と書いてある。大事なのは教養と専門性である。昔の日本人は英語は出来なくてもすぐれた教養・専門性および人格で外国人から尊敬されていたことも書かれている。

ところが昨今は表面的な英会話ができても中身がない日本人が多く、海外から低く見られているようだ。

英語が堪能な藤原さんだけに説得力がある。

数学者の藤原さんらしいのはゲーテルの「不完全性定理」を引用しているところ。

最近は色々なところでゲーテルの「不完全性定理」を目にするのは偶然かな。

もっとも、ゲーテルの「不完全性定理」はいろいろなことに該当するから当然かもしれないが。

=HSCI Takanari Hashimoto(http://hsc-i.com/)=

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2008年5月22日 (木)

書籍「「モデルとプロセスをめぐる冒険」について

過去に執筆した書籍についてここ数日何件かお問い合わせがあった。

短い期間に質問が立て続けに来たのはめずらいいので、少し意外な感じがしたが、内容はこれまで頂いたお問い合わせと重なっていた。

そこで、今回はこのブログで少し問い合わせの多い書籍についてコメントしたい。

これまで数冊書籍を執筆させて頂いたが、断トツで問い合わせの多い書籍が翔泳社さんからリリースした「モデルとプロセスをめぐる冒険」である。
DBマガジン」に2年間連載していたものを多少加筆・修正し、書籍化したのである。

Modelprocess_2

初心者を対象とし、DBシステムのER図やオブジェクト指向のクラス図などのモデリングと開発プロセスについて、かなりユニークな解説内容となるように執筆している。

この書籍は読んだ感想を送ってきてくれる読者の方が多く大変うれしい。
エンジニアの方ばかりか、営業の方や管理職の方も多い。

さて、さて書籍についてのお問い合わせの多くが、「続編は書かないのか?」
とか「この書籍の次のステップの連載か書籍を書いて欲しい」というものである。

著者としてはうれしい限りの問い合わせであるが、結論から言うと、申し訳けないが現在そのような予定はない。

続編については私の意向で決まるわけでなく、出版社が決定することので私には決定権はないのである。

実は以前、書籍がリリースされたばかりの頃、別の大手出版社さんから
「この本の文体のテイストで、是非書籍を執筆してほしい」
と依頼されたこともある。このときは残念ながら別の書籍の執筆中のためお断りせざるおえなかった。それ以来特に今はこの書籍に関係した依頼は来ていない。

「モデルとプロセスをめぐる冒険」が今後売上が上昇すると出版社が企画して
続編もあるかも・・・・しれない。

=HSCI Takanari Hashimoto(http://hsc-i.com/)=

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