現代芸術と村上隆~書籍「芸術闘争論」を読んで
村上隆氏は現代芸術の分野で活躍しているが、その作品の魅力はなかなか理解できない。
私もよくわからない。
現代芸術自体がどのように理解すべきかがわからないことも多い。
村上氏は、ルイビトンとコラボしたり、ルーブル美術館など有名な美術館で大きな個展を開いているから、単に一部の熱狂的なファインがいるというレベルの芸術家ではない。
最近は、会田誠氏のように社会問題にまでなっている作品を制作する芸術家もいるが、現代芸術をどのように理解し、活躍している人と、そうでない人の違いはなんなのだろう?
このような疑問に回答する本が、村上隆氏の書籍「芸術闘争論」である。
この書籍の内容は明快にして過激である。
書籍では;
「美術学校で教えている内容は間違い」
「芸術好きなものを自由に作成すればいいというのは間違い」
「日本の芸術家、専門家の多くは現代芸術をまったく理解できていない」
などにような痛烈な記述が並ぶ。
一方で、村上隆氏による現代芸術の理解の仕方を明確に書いてあることも興味深い。
多くの人が経験があるように、学校の先生や美術の本に解説を求めて;
「ピカソのどこが凄いのか?」
「キャンバスの絵の具をぶちまけた様な現代絵画がなぜ芸術なのか?」
という素朴な疑問に明確に回答してもらったことが無いと思う。
そのような疑問に書籍「芸術闘争論」が回答してくれている。
詳細は書籍に詳しく述べられてているが、下記の四つを確実に押さえることが大切なようだ。
①構図
②圧力
③コンテクスト
④個性
西洋人はこの4つを確実に抑えて芸術を見るそうで、この原則を無視して作品を作成してもまったく評価の対象にならないそうだ。
そして、芸術を仕事にすることの考えと活動について述べられている。
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