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2012年12月

2012年12月19日 (水)

追悼-米長邦雄永世棋聖~著書「人間における勝負の研究」

米長邦雄永世棋聖が他界されたというニュースを聞き驚いている 。

コンピューターとの対戦が話題で、元気な姿をTVを通じて拝見していたのがつい先日の印象が強からである。

米長邦雄氏は、中原永世名人と双璧の時代が長く存在した。

『名人位』こそなかなか縁がなかったが、全盛期にかけて、その他のタイトルは長年常に複数保持し、タイトル数および実力で時事上「米長時代」を築いている。

米長邦雄氏の人間性も魅力である。

米長邦雄氏の兄3人は東大出身であるが、「兄たちは頭が悪いので東大に行った。」と棋士になることの難しさを冗談を込めて発言して話題になっている。

そんな米長邦雄氏の魅力が詰まった1冊の本「人間における勝負の研究」がある。

L1010906 

米長邦雄氏自身の本である。

新書であるが相当興味深いことが書かれている。

「米長邦雄氏がどのように超一流の棋士を長年続けられたのか?」

「負ければ棋士を辞めなければならない相手との勝負にはどのように望むべきか?」

この本はよくあるような道徳的なことが表面的に書かれている本ではない。

生々しい米長邦雄氏の勝負人生と戦略の「五輪書」のような印象さえある。

棋士でなくても参考になる書籍である。

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2012年12月 8日 (土)

山下達郎のクリスマスイブの歌詞の謎~Silent nightとHoly nightの間で何と言っているのか?

12月も中旬近くになると、いよいよ年の瀬も近くなり、クリスマスのイルミネーションが鮮やかだ。

クリスマスソングは沢山あるが、いわゆる聖歌と童謡を省き、長いロングセラーのクリスマスソングはさほど多くない。

クリスマスソングのおいて、日本ポップスの代表と言えば山下達郎の「クリスマスイブ」に尽きる気がする。

さて、山下達郎のクリスマスイブは、歌詞カードには掲載されていない歌詞を山下達郎が歌っている。

歌詞カードに載っていないのはSilent nightとHoly nightの間である。

Silent nightとHoly nightは、この歌の中では重要な歌詞であり、何度も登場する。

その度に山下達郎は歌詞カードに載っていない”何かの言葉”を英語で歌っている。

さて山下達郎は何を歌っているか?

結論を先に言えば、「oh,year hun」だろう。

クリスマスイブは、ご存じの方も多いが英語版が存在する。

英語版の歌詞は、日本語の歌詞に近い内容であるが、日本語のそれよりも切ない歌詞となっている(ただし、どう感じるかは受け手次第ではあるが)。

この英語版も日本語版と全く同じアレンジある。

英語版の歌詞カードにもSilent nightとHoly nightには何も書いてない(笑)。

英語の歌詞もこの曲のイメージを損なわないようにしており、スラングなどは一切ない。

山下達郎の英語はアメリカ英語で、かなりキチンとした英語で歌っている。

崩した発音などは一切していない。

だから、仮定法がしばしば歌詞に使われいるが、wouldを省略した'd の部分もハッキリ聞こえる。

名詞の複数形( plural )のsもハッキリ聞こえる。

知人に「Silent nightとHoly nightの間で何と言っているのか?」と聞かれたので

私は「”oh,year hun”だろう。」と答えたら意外な顔した。

理由を聞いたらカラオケでは歌詞カードに載っていないSilent nightとHoly nightの間の歌詞が出るらしく、画面には「oh,year」と表示されると言う。

だが、この知人はどうしても「oh,year」に聞こえないと言う。

そりゃそうだ、「oh,year」では絶対にないからだ。

それと、この「oh,year hun」の個所は、日本語で書くと「ギャーハン」と聞こえると思う。

山下達郎は「oh,year hun」の部分を演歌のコブシのように強いアクセントを加えて、喉の奥から声を出して歌っている。

加えて早いパッセージの部分であり音が繋がり「ギャーハン」と聞こえる。

Silent nightとHoly nightは何も歌詞がないと少し間が空く。

そのため、「oh,year hun」と言う言葉を入れることで、歌をドラマティックにする役割を果たしていると思う。

「oh,year hun」は、あえて日本語にすると、この歌詞の中では「あー愛しのキミよ」てつぶやく感じになっている。

割と「oh,year hun」と聞きとりやすいのは、最後と最後から2番目の部分である。

だが、ここまで書いて来ていまさらであるが、あえてSilent nightとHoly nightの間の「oh,year hun」部分は、こだわる必要が無いと感じている。

各自が好きに歌えばいいように感じる。

だって、多くの人がSilent nightとHoly nightの間で何と言っているのか知らなくても全く問題なく「クリスマスイブ」を楽しんで聞いているのだから。

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