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2012年5月25日 (金)

書籍『構造主義方法論入門』~哲学的分析手法への哲学冒険活劇エッセイ

科学的な分析アプローチである必要条件を問われる時、「論理学的」「数学的」ということが引き合いに出されるが、日本では「哲学的」であることはあまり話題に出ない。

一般企業にて、そもそも日本では「哲学」という分野があまり重要視されていないためか、哲学的な視点からのアプローチが弱い。

「哲学」(の分野にもよるが)は「論理学的」「数学的」と強い関係を持つ。

分析対象を理解し正しい分析作業をするには、「哲学」「論理学的」「数学的」が必要となる。(もっとも、論理学も哲学の分野の1つであるが。)

特に数学と深い関係がある哲学の分野というか主義に「構造主義」であることはよく知られている。

でも、「構造主義」の本当の価値や貢献はあまり知らないことが多い。

そんな時オススメな本の1つに『構造主義方法論入門』がある。

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これが表紙。なかなかユニーク。

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裏表紙。

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中身はこんな感じ。挿絵が多くかつユニーク。

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哲学書なのに漫画が登場するところに著者の意気込みが伝わる。

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この本は普通の哲学書とは異なっている。

またよくある「1日でわかる〇〇」のような軽薄な入門書籍とも異なる。

「構造主義」と「構造主義の分析手法」について、それ以前の哲学やそれ以降の哲学、数学や論理学の話も交えて話が進む(個人的な印象として)哲学冒険エッセーとい感じだ。

エッセーといってもよくある少女趣味のそれとは全く異なり、かなりきちんとした内容である。

一方で、表紙デザインや挿絵の感じから著者のチャレンジ的な意気込みが感じられるが、好みが分かれるかもしれない。

解説は「構造主義の分析手法」を中心に据え、「構造主義」の持つ意味や価値を解説している。

著者は構造主義は実践の手法で哲学ではないと述べている。

特に理系に人間が読むと面白い感じるはずだ。

付録と参考文献が充実している。

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