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2012年5月24日 (木)

バートランド・ラッセルの『論理的原子論の哲学』

バートランド・ラッセルと言えば、理科系の業務に携わる人で知らない方は少ないだろう。

そのラッセルの書籍の中でなかなか興味深いのが『論理的原子論の哲学』である。

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表紙はこんな感じ。

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裏表紙はこんな感じ。

「ちくま学芸文庫」からの出版ある。最近は「ちくま学芸文庫」の本を読む事が多い。
このような専門的な本を扱ってくれる出版社はありがたい。

ラッセルは、社会運動やエッセイなどでも活躍したが専門は論理学者、数学者である。

ただし、多岐な方面の活躍と簡単に分類できない(複合的な意味もある)学問の研究で、ラッセルを特定の専門分野に当てはめるのは困難である。

プリンキア・マテマテカ、タイプ理論などで有名であるが、単なる推論の形式主義ではなく、述語論理の対象をどのように特定するか、指示や意味などにまでラッセルの研究は及ぶ。

そういう意味では極めて多彩な才能を持つ。

この『論理的原子論の哲学』は、ラッセルの本の中では異色で、専門家向けで無い。

一般の人を対象に分析哲学、論理学、形而上学を解説している本である。

ラッセルが過去に連続のレクチャーを紙上再現した本である。

この本の内容はラッセル特有の理論の解説だけでなく、哲学の歴史の中で語られてきた一般的な解説も含めて説明が展開されている。

哲学の書籍の中ではかなり分かりやすい文体と展開であるが、一応論理学の書籍なので命題関数とかタイプ理論などについてまともに解説している。

哲学の書籍全般に言えることであるが、この書籍も本全体の4分の1は注釈と解説になっている。

書籍を執筆したときの哲学や論理学の潮流の補足解説や予備知識を持たない読者への注釈と解説である。

電車で移動やちょっとした空き時間に読むように携帯して読みたい本である。

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