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2012年1月

2012年1月23日 (月)

HoareのCSP理論の書籍

ソフトウエアが芸術でなく科学である理由と必然として数学的な理論基盤がある。

Hoareの正当性プログラミングやCSPはその最も典型的なものの1つだろう。

内容が専門的かつ学術的なものが多いため、論文としての資料が多いHoareであるが書籍も存在する。

その中で日本語の書籍となるとかなり少ないが、HoareのCSP理論の書籍は出色な専門書と思う。

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古典に入るが書籍であるがなかなかのモノです。

  

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中はこんな感じ。

  

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典型的な形式系の設計理論。

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2012年1月14日 (土)

群論の教科書~ソフトウエアエンジニアの基礎

時代の経過とともに風化する技術や理論も多いが、数学は色あせないことが多い。

これは数学の教科書にも言えることである。

以外であるが昔の教科書ほど時代を超えて役に立つ印象を受ける。

そんな典型的な書籍が、稲葉博士のこの「群論入門」である。

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年月を感じるデザイン。

この書籍は数学を専攻する人向けと言うよりは、群を理解したい理工学系の学生向けである。

 

群の性質や公理の証明よりも例や分かりやすい説明を用いて解説が進められている。

 

古い本なのでかなり専門的で読みづらい印象を与えるが内容は大変分かりやすい。

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もっとも、今の必要以上に読者に迎合した書籍に慣れている人には向かない。

群は集合や写像と共にどの分野でも必要となるから、知っていて損はない。

同型写像や射の概念は色々な分野で目にするし、応用も広い。

経済の論文を見ると、社会経済の現象を準同型写像を用いて説明した数学的モデルの確立と主張が良く見られる。

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2012年1月11日 (水)

書籍「文芸的プログラミング」~実は数学的プログラミング

今となっては古い書籍であるが、有名なクヌースの「文芸的プログラミング」を最近見返している。

近年は数学的なアプローチによるプログラミングが私の業務テーマであるから、折に触れて昔の書籍でも数学的な内容の書籍は手にすることが多い。

この「文芸的プログラミング」の翻訳はアスキー出版社から1994年に出版されている。

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1994年頃と言えば、バブルがはじけた日本であるが、世界的にはWindows95の登場を控え、Java言語やwwwのインターネットなどコンピューター産業は話題に事欠かなかった時代である。

  

この当時、アスキー出版社やトッパン印刷など非常に優れた技術専門書を出版しており、エンジニアが勉強する上で非常に恵まれた時代だったかもしれない。

近年の極めて表面的な入門書ばかりの日本の出版事情とは大きく異なる。

そのため、書籍「文芸的プログラミング」は、今のデフレ時代には決して翻訳書として出版されないのではないかと思うくらい個性的な書籍である。

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 内容はビッシリコードと数学的な形式化による記述で埋め尽くされている。

翻訳書であるが、460ページ近くあるうちの半分はコードと形式的な記述なので、一見洋書と見間違うような感じすらある。

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形式的な記述で埋め尽くされているが、プログラミングは科学でありアートであるという主張がこの本の趣旨である。

  

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  プログラミングの数学的なアプローチが仮に完全に確立したとしても、そのようなスキルを身に付けたプログラマーに依存する以上、プログラムの品質や生産性そして美的な部分は完全に属人的になってしまう。

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扱う内が高度で、プログラムコードが多い為に、内容理解しながら&味わいながら読みとなると、プログラムを専門とする研究者でも簡単に読み飛ばせる内容ではない。

  

ただし、大学の教科書の様な理論とアルゴリズム集の解説とは完全に異なる。

  

挑戦的なプログラムパズルをクヌースがどのように考え、プログラムしているかをアイディアを示しながらコードを解説していたり、大学での講義の紙上版のような章もある。

  

巨星クヌースの考え方や書いたコードに興味がある読者は手にしてみると良いと思う。

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2012年1月 5日 (木)

COBOLによるオブジェクト指向開発

昨年の年末に集中的に相当の文献や書籍を入手した。

多くは英語の形式記述、型理論あるいは言語設計の文献や書籍が多いが、古い書籍も数点ある。

その1つがこの書籍「Object-Oriented Development in COBOL」である。

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「今ごろCOBOL?」と聞こえてきそうであるが、そう、いまどきCOBOLの書籍なのである。

 

COBOLは近代的言語が持つ機能をほとんど持たず、物理的な情報(属性や実装詳細)などが完全に露出していることで、言語比較の論文では大抵「悪役」の立場にある。

 

古い言語であから仕方ないのであるが、その一方でビジネスの世界の処理を記述する上で、この上なく便利であるという事で、古い言語の中で現在でも最も使われている言語の1つである。

 

メインフレームからダウンサイジング(最近使わない用語だ)の時に、合わせてJavaや他の言語に移行することも多いが、まだまだCOBOLによるコード記述も行われている。

 

ご存じのようにかなり以前から、COBOLにもオブジェクト指向の機能が盛り込まれた。

 

ただし、既存のCOBOLとの互換性もあるので、別言語というスタンスではない。

つまりCとC++のような関係ではなく、COBOLに新機能(カプセル化、継承機能など)が追加されている。

 

それでも本当にささやかな機能拡張である。

だが、ビジネス的な視点から見るとそこが逆に良い点もある。

何もかも最新機能を盛り込むことがビジネスニーズとしてある訳けではないからだ。

逆に言うと、従来のCOBOLコードを作成していた人間はスムーズにオブジェクト指向アプローチを活用できる。

そして、既存のCOBOLコードと共にオブジェクト指向のコードスタイルのCOBOLを合わせて使う事が可能である(効果的なコードにするには、ちょっとした工夫がいる)。

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単にCOBOLの実装についてのみでなく、オブジェクト指向分析や設計アプローチが書かれている。

古い本なので、シュレイヤー&メラー法、コードヨードン法、ブーチ法などだが懐かしい。

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ANSIの97バージョンのCOBOLのようだ。

  

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OOアプローチのCOBOLコード。

  

ただし、古いバージョンのCOBOLでも、オブジェクト指向(風)アプローチを記述する方法がある。

  

過去に多くの資料で紹介されていたので、保守性や拡張性を少しでも良くしたい開発者は資料を見つけて読んでみると良い。

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2012年1月 2日 (月)

愛器「YAMAHA-SG」のメンテナンス

ストラトキャスターと共に20年以上になる愛器「YAMAHA-SG」をメンテナンスする予定。

大学生の時SGを購入しているから、もう25年以上になる。

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ブリッジの調整が必要で音程の安定が必要かも。

弦高も以前から少し低いと感じていたので高くしたい。

ストラトの方はプレーンなシンクロナイズのアームがあるので、音程が狂いやすいがこれは、構造上の問題だから仕方ない。

それでも、あまりアームを多様する曲は弾かないから、さほど影響が無い。

ストラトはオーバーホール的なメンテナンスはまだ大丈夫。

P.S.

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2012年謹賀新年と東京原風景

クリスマスと大晦日までの年末の慌ただしさも、あっという間で2012年が訪れた。

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生まれ育ちが東京の私は正月やお盆に帰省する田舎がないので、
東京で正月を迎えることが昔からの習慣である。

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人であふれる新宿もシャッターが下り、閑散としている。

  

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都庁近辺の道も車が通らず静か。

  

  

刻々と変化する東京も意外と30年から40年前の風情を残している場所が多く、
改めて街並みを眺めるとタイムスリップした感覚に陥る。

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以前はドラマで良く使われた新宿駅前。

案外昔と変わらない風情を残している。

  

昔のドラマで比べて見よう。

最初は岡崎友紀のドラマ「なんたって18歳」から。

http://www.youtube.com/watch?v=s9CiUuIaGF4

次は、桜木健一のドラマ「刑事くん」のタイトルバックで犯人を追うシーンが新宿駅前。

http://www.youtube.com/watch?v=HWcDZkuifaw

どちらも日本がとっても元気だった、街の空気と色と雑踏が伝わってくる。

  

  

幼稚園から小学生まで過ごした池袋に近い板橋大山駅は、昭和40年代の面影を今も残している。

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東上線の大山駅。湾曲したホーム。

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下町の繁華街でよく見かける典型的な踏切。

これも日本がとっても元気だった昭和の風景を残している。

   

  

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数年前までは校庭に入る事ができたが、今は休日は門が封鎖されている母校の小学校。

門の外から見る校庭は昔とあまり変わらない。

校舎と校庭を眺めていたら、忘れていた友人や先生との記憶が蘇ってきた。

  

 

 

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住んでいた直ぐ近くにある、1965年前後の建築のデザインで流行したコンクリートのビル。無機質でシンプルな外観は当時の先端的なデザインだったと思う。

年月が過ぎたコンクリートの地肌が昭和を強くアピールする。

  

  

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こちらも住んでいた直ぐ近くにある工場。

大きく立派な工場だけと、何の工場か分からなかったが、
子供のころは剥き出しの多数のパイプと白煙(多分蒸気)が怖く感じた。

これも昭和の高度成長期の元気ある日本でよく見られた街の風景の一コマ。

人気の無い街を歩くと、新ためて街並みが見えて感慨深い。

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