師走と世界経済~TVや新聞から真実が見えてこない
今年も遂に師走になった。
今年のカレンダーもついに残り一枚になった。
そして。来年のカレンダーが既にスタンバイになっている。
ここ数日は客先で終日コンサルテーションしていることが多く、しばらくこの状況が続く。
昨日、アトランタで生活し活動されている日本人の技術者と話しをする機会があった。
アメリカの経済の状況について、
「アメリカは極めて不況であり、経済浮揚の明るい材料は何一つない」
と話されていた。
同様の話は複数の知人のアメリカ人達も述べており、新聞やTVが伝えるアメリカ経済の状況よりもかなり深刻のようだ。
ギリシャの問題で揺れるEU経済の危機も全く解決の糸口が見えない。
こちらも新聞やTVではEU諸国を含めUSや日本の支援を伝え、最悪の危機を乗り越えられる風潮の記事を載せているものもあるが、全く当てにならない。
各国の協調支援の約束も市場への気休め程度のスタンドプレーに過ぎない。
どの国も”オケラ”状態であり、現実的かつ具体的な協調支援でないことは、子供でも理解できる。
一体どこの国が約束した内容を果たせる余力があるのだろうか?
こうなると各国の首脳の会談も茶番劇にしか見えない。
なるべく不安をあおらないようにする配慮もあるかもしれないが、エコノミストや経済学者の話も要注意だ。
バイアスの掛かった希望的観測を語り、EUの市場が安定に向かうだろうと根拠のない事を語る者もいるので、鵜呑みは危険である。
EU諸国の対応を見ていると「そのば凌ぎ」「対処療法」であることは明白なので、危機はむしろ増大している。
EUの劣等生諸国のイタリア、ギリシャ、スペインなどの国が抱える根本問題にメスを入れない限り、現在の対処療法が続くだろう。
どうやら各国の首脳よりヘッジファンドの人間の方が優秀のようだ。
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