CMMIやISOなどの国際標準が海外ビジネス参入のチケット~中国のCMMIの凄い取り組み、日本企業は海外企業研究と対策が不十分
円高と内需の低下およびデフレが止まらない状況の中で、日本企業はマーケットや生産拠点を海外に移しかない状況にある。
しかし、海外企業はライバル他社をそう簡単には参入させない土俵を作っている。
日本では勝ち組と言われる企業は熱心にCMMI、FDAおよびISOなどに取り組んでいるが、そうでない企業が圧倒的に多く、そのような企業は自分の置かれている状況の把握と意識が低い。
他の企業を動向を見て取り組むかどうかを決めているから、やおら始めるときは競争の源泉を失っている。
このような企業は恐らくマーケットから消えていくだろう。
海外の企業の動向を見てみてよう。
私はSEIからのCMMIの国際資格を持つので、SEIから発表されたここ数年のCMMIのデーターを見てみよう。
[CMMI® forSCAMPISM Class A Appraisal Results 2011 Mid-Year Updateより抜粋]
[上の表からUSA、日本、中国、インドを比較した資料をHSCIが作成]
このデーターはここ数年の数値である。
中国が本番USAを抜いてもの凄い勢いでCMMIに取り組んでいる。
中国政府は中国国内で他国の企業が工場を設立する場合や、物を売る場合に厳しい基準を設けている。
世界はいま製品の規格戦争や国際標準の取り組みが最重要視されているのだ。
中国がなぜここまで熱心かというと、中国政府や高官は、技術に極めて明るいために、世界の技術動向について優れた戦略を確立している。
日本や欧米とは異なり、中国は政治家、官僚などは90%が理系の大学、大学院を卒業し、博士号をもつ人も多い。
さらに留学をして海外の大学の博士号を持つ官僚や政治家も目につく。
しかも、国家重要大学と指定されている飛びきり優秀な4校(上海交通大学、北京大学、復旦大学、精華大学)の卒業生が政治家と官僚および国家の要職の大部分を占める。
もちろん、歴代中国最高指導者の江沢民総書記や現中国最高指導者の胡錦濤総書記も理系の大学を出ている。
中国は国家の繁栄に欠かせない技術者達が国家の最重要人物として優遇されるのだ。
アメリカの金融ビジネスとは真逆である。
日本の企業は簡単に中国へのビジネスを検討してるようだが、中国政府が要求する基準をや制約を満たしていない企業が多い。
もっと海外動向を研究し対策をした方が良い。
なお、CMMIやISOなど国際標準への取り組みに対してトレーニングやコンサルテーションを行うのは正式な資格を持つ企業と人物でないと出来ない。
国際標準の知的財産権は、権利を持つ団体が厳しく管理されており、違法行為をした企業や人物は厳しく取り締まられる。
正式なライセンスを持つ企業とコンサルタントを確認してから依頼することがまず重要である。
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