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2011年8月15日 (月)

オブジェクト指向開発チームのための品質保証活動

UMLを使ったオブジェクト指向開発はもはや普通である。

しかし、一方で十分な品質保証活動が出来ていないというのも事実である。

中国、インド、ブラジルなどの新興国の台頭で、諸外国にアウトソーシングすることが当然の今日、どのようにソフトウエア開発の品質保証活動を実施したら良いかというのは単純な問題ではない。

今日はそのような疑問や課題に参考になる書籍を紹介する。

「ProcessQualityAssuranceForUML-BasedProject」である。

書籍の内容は、テストについての技法について書かれているのではなく、包括的な品質保証体制と活動について書かれている。

L1000179 L1000180 L1000181 L1000182 L1000183 

そのため、正直「品質保証」と言うと、どうしても日本的なテストに限定された話題、あるいは、QCサークル活動などのようなイメージを持たれることに不安がある。

実際の内容は、欧米に見られるかなり戦略的な活動となっており、品質保証というよりは、品質保証活動を包含した開発と品質戦略の内容となっている。

AgileやCMMに関連する話題も取り上げている。

特にUMLによるオブジェクト指向を用いたモデル中心開発にプロジェクトに対してCMMIのLevel3を実現し、さらにより優れた生産性と品質を実現するアプローチについて詳細なプロセスの解説とテンプレート群が紹介されている。

書籍にはCD-ROMが添付されており、Chapter3の内容を中心とした事例やサンプルが、収められて活用できるようになっている。

この書籍は決して難しくはないが、CMMIのような体系的な品質保証活動に興味が無い人には向かない。

一方、品質保証活動に詳しい人でも、UMLを用いたモデル中心のオブジェクト指向アプローチについて知識や経験が無いとやはりピンとこないだろう。

それでも書籍の内容そのものは、UMLによるオブジェクト指向に限定されているわけでななく、普遍かつ本質的な内容なので、品質保証活動に興味があれば読み進むことができ、有用な情報が得られると思う。

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