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2010年12月25日 (土)

映画「ノルウェーの森」を見てきた

今日は以前から楽しみにしていた映画「ノルウェーの森」を見てきた。

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小説はもうずいぶん前に1度読んだきりだったので、映画を観る前にもう一度読み返すつもりであったが、結局読まずに映画を観ることになった。

感想と印象であるが、まず映画は原作のストーリーに限りなく忠実な脚本ではなく、映画用に少し脚色されている。

それでも原作の雰囲気は充分表現されていると自分は感じた。

映画製作の宣伝で外国の監督と俳優のキャスティングが発表になったとき、多少違和感が感じられたが、絶対におかしいとは感じなかった。

また誰か自分のイメージにある俳優がいたわけでもないからだ。

ストーリーの内容が内容だけに映画全編に張りつめた緊張感がある。

学生紛争の時代設定であるから今60歳くらいの人が最も、小説と映画の設定に近い世代だ。

古く汚い(失礼)校舎と学生寮が登場するが、古く汚いと言えば(これまた失礼)、東大か早稲田なので大体どちらかが分かるのであるが、早稲田のようだ。

「ノルウェーの森」は恋愛小説となっているが、恋愛小説というイメージの作品ではない。

どこか太宰治の小説に似た香りをもっている気がする。

ストーリーが破壊的な方向に進み、登場人物の感情や行動に多少は共感はできる部分があっても、決して完全に理解できない刹那的な小説、映画だからかも知れない。

小説を読み終えた時もそうだが、映画を観終わって感じたことは、

「こんな人間関係がある訳ない」と感じ非現実的な印象を受けながらも、明らかに心が揺さぶられる感じがする。

小説も映画も登場人物のセリフや行動を論理的に理解しようとしても意味がないと思う。

登場人物一人ひとりが謎めいた部分を持ち、常識的な感覚では理解できない感情や感性を持っている。

おそらく、観る人なりに「何を感じるか」ということで受け止める小説であり、映画なんだと思う。

映画の最後のシーンは意外な形で終わるので、それもこの映画ならではの特徴だろうね。

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