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2010年12月

2010年12月27日 (月)

大衆文学のような漫画「博多っ子純情」

漫画は日本の文化というけれども、漫画と一口に言っても本当に多岐にわたる。

漫画が小説と同等に文学のような価値を持つかという議論もあるが、漫画の中にはそういうものもあると感じている。

一方、一部を省いてどうも雑多な内容を描きなぐった漫画も結構散見される。

漫画のレベルはさまざまだ。

「博多っ子純情」という漫画があるが、人物や風景の描写やお祭りや出来事などがまるで小説を読んでいる様な雰囲気にさせてくれる。

全巻持っていて折に触れて読み返すが、表紙の画からして趣がある。

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文学あるいは歴史小説まで昇華した漫画なんじゃないかなと思えるものには、「はだしのゲン」がある。

こどものころ少年ジャンプに連載されていた。

昔はこのような気概ある漫画を連載していたが、今は売れればよいという金勘定や全く大衆迎合し過ぎなんじゃないかと思えるから残念だ。

「はだしのゲン」は、個性あふれ、迫力が凄い画のタッチが戦争や原爆の恐ろしさを伝えており、確実に子供たちへの戦争の悲惨さを伝える教育的内容を持っていた。

正直、読むのが怖かったくらいの迫力がある。

漫画という一線を確実に通り越していて、ドキュメンタリーのような存在だ。

原爆や戦争の悲惨さを描いたから不朽の名作に自動的になる訳ではない。

作者の並々ならぬ意思と表現力が無い限り、このような漫画は生まれない。

作者の情熱と意思がほどばしる漫画が増えてくれると嬉しい。

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2010年12月26日 (日)

表参道ヒルズと岡本太郎記念館

  今日は仕事で青山に出かけた。

休日の仕事だったのでさほど長い時間ではなく午前中に打ち合わせを終了して午後はフリー。

青山はソニー時代にオフィスがあったので、毎日通勤した。

それでも一口に青山と言っても結構広いので、しばらく行っていない場所も多い。

今や銀座よりも高級店は青山の方が多く、超一流デザイナーの路面店がびっしり並んでいる。

高級なものばかり売っているので、金銭感覚がマヒしてくる感じすらする。

トレンチコートが1着35万円もするが、結構安いなーなんて思えてくる。

さて、今日はせっかく休日に青山にきたので、岡本太郎記念館と表参道ヒルズに行ってきた。

岡本太郎記念館は、岡本太郎のアトリエを記念館にしており、その当時のアトリエがそのまま観ることができる。

場所は「Tokyo Blue Note」の目と鼻の先にある。

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館内は写真が自由なのでパチャパチャ写してきた。

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一方、表参道ヒルズは実は初めて行った。

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学生時代や20代のころ、同潤会アパートのときは、結構歩いたのだが、今のような混雑した並木道はうんざりして歩く気もしない。

以前は、海外のブランドの店などもあまりなく、非常に落ち着いた並木道で、同潤会アパートには人も住んでいたし、個人の雑貨屋がひっそりとアパートの一室で小物や服を売っていた本当に良い並木道だったけど。

当時はバブル真っただ中であったが、同潤会アパートのこの辺は、落ち着いた雰囲気があり、知識人が住んでいる雰囲気があった。

学生の時には値の張らないTシャツやスエットシャツを時々買ったりしていたが、今やミーハーの場所になってしまったね。

表参道ヒルズの建物は見事だけど、並木道の場所はひどいところに変わってしまった。

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2010年12月25日 (土)

映画「ノルウェーの森」を見てきた

今日は以前から楽しみにしていた映画「ノルウェーの森」を見てきた。

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小説はもうずいぶん前に1度読んだきりだったので、映画を観る前にもう一度読み返すつもりであったが、結局読まずに映画を観ることになった。

感想と印象であるが、まず映画は原作のストーリーに限りなく忠実な脚本ではなく、映画用に少し脚色されている。

それでも原作の雰囲気は充分表現されていると自分は感じた。

映画製作の宣伝で外国の監督と俳優のキャスティングが発表になったとき、多少違和感が感じられたが、絶対におかしいとは感じなかった。

また誰か自分のイメージにある俳優がいたわけでもないからだ。

ストーリーの内容が内容だけに映画全編に張りつめた緊張感がある。

学生紛争の時代設定であるから今60歳くらいの人が最も、小説と映画の設定に近い世代だ。

古く汚い(失礼)校舎と学生寮が登場するが、古く汚いと言えば(これまた失礼)、東大か早稲田なので大体どちらかが分かるのであるが、早稲田のようだ。

「ノルウェーの森」は恋愛小説となっているが、恋愛小説というイメージの作品ではない。

どこか太宰治の小説に似た香りをもっている気がする。

ストーリーが破壊的な方向に進み、登場人物の感情や行動に多少は共感はできる部分があっても、決して完全に理解できない刹那的な小説、映画だからかも知れない。

小説を読み終えた時もそうだが、映画を観終わって感じたことは、

「こんな人間関係がある訳ない」と感じ非現実的な印象を受けながらも、明らかに心が揺さぶられる感じがする。

小説も映画も登場人物のセリフや行動を論理的に理解しようとしても意味がないと思う。

登場人物一人ひとりが謎めいた部分を持ち、常識的な感覚では理解できない感情や感性を持っている。

おそらく、観る人なりに「何を感じるか」ということで受け止める小説であり、映画なんだと思う。

映画の最後のシーンは意外な形で終わるので、それもこの映画ならではの特徴だろうね。

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2010年12月24日 (金)

懐かしく今では貴重なLISP本

日本人によるLISP本は少ない。

それだけに、自分が所有しているLISP本も結構古いものが多いが貴重な本となっている。

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岡本太郎美術館

岡本太郎がフランス語で流暢に哲学や美術および思想についてフランスのマスコミのインタビューに回答しているビデオが見れたり、写真や彫刻がみれる美術館である。

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岡本太郎はソルボンヌのパリ大学で美術や民族史について非常に深く勉強しているので、もちろんフランス語は極めて堪能。

日本のTVでは見ることができなかった、芸術家としての深い彼の思想を語るビデオが見ることができる。

ピカソともかなり親しい関係だったようで、気楽にピカソ邸を訪問できた数少ない芸術家であったようだ。

岡本太郎の史記に;

「ピカソの絵を眼の前にしたときに、あまりの衝撃に身体が身動できなかった。技法も見事だが、絵からあふれる作者(ピカソ)のエネルギーが本当に凄かった。このとき自分も抽象世界の画家になろうと決意した。」

ような記録を読んだ記憶がある。

ピカソの絵の意味や凄さを理解できる本当の前衛芸術家のようだ。

ちなみに私はピカソの価値は分からない(凄い芸術家なんだろうけど)。

あと、岡本太郎と言うと「とにかく瞬間瞬間を大事にして生きろ!」ということを常に言っていた人だ。

「何が大事だとか、何をすれば良いか?なんて考えていては駄目だ。とにかく夢中になってそのエネルギーを押さえつけられないようなことを仕事にすべきだ。」

とか

「「絵や彫刻または写真や史記など色々おやりですが何が本職ですか?」と良く聞かれるが、どれが本職なんてが考えたことがない。人はそんなふうに直ぐにカテゴライズしたがるが全くナンセンスだ。強いて言えば私は人間が本職だ。」といっていた。

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2010年12月23日 (木)

James Odellのオブジェクト指向分析・設計の書籍

James Odellの本は比較的色々なバージョンがあるが、どれもオブジェクト指向開発のコンセプトや概念モデルおよび分析にウエイトが置かれている。

この本は少し設計の話題が盛り込まれていて他の本より異なる情報が掲載されている。

UML以前の本だが内容は全く色あせないから読んでいても面白い。そのためときどき引っ張り出して読んでいる。

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James Odellの本は数学的・論理学的だからモデルにもそれが色濃く反映されている。

これはとても重要なことだが日本ではオブジェクト指向の説明が、数学的・論理学的な視点から解説されることが極めて少ないので、何時までたっても感覚的なモデリングが横行している。

ごく基本的なことだがクラス間の関連は、両端のクラス(外延の集合)の直積(カーテシアン・プロダクト)のサブセットとうことや、関連は関数であり、多重度に0が含まれる場合は関数の定義域と値域を明確にするために、関数(述語といってもよい)の引数に関数を代入することで定義域・値域を評価することの重要性を全く理解していないエンジニアが多い気がする。

PrologやLispのプログラミンをすれば、集合・述語・関係のこのことは直ぐに理解できるが、学校ではPrologやLispは教えないようなので、目先のプログラムテクニックに終始する授業が行われているのかもしれない。

これは企業側にも問題があるだろうね、目先のプログラムテクニックを知っている人を欲しがる傾向があるからだ。

日本でOCLが広がらない理由やDOA開発で関係演算の理解が進まないのもこれに起因するのかもしれない。

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2010年12月22日 (水)

完全無欠自己満足系フレグランス~POLOラルフローレン

メンズフレグランスも女性のフレグランスとあまり大差ないような甘ったるい香り(今風の言い方をするとユニセックス風の香り)が多くなっている。

そんな中、流行を完全に無視し、孤高の自己満足系世界のフレグランスがある(あくまで個人的な意見)。

それがこのPOLO。

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ボトルデザインからしてモダンなデザインではなく、クラシカルでブルジョアなデザインだ。

最初この香りを嗅いだとき、このような香りがフレグランスとして成立するのかと思った。

しかし、なれると中毒になるくらい魅力的な香りに感じる。

10代にはあまり向かない。30才以上からの香りだと思う。

なお、残念だが女性には基本的には全くと言っていいほど好まれない香りの様で、男性の自己満足系と言うか自己陶酔系の香りだな。

もっとも男性でも好き嫌いがはっきり分かれる香りだろう。

ラルフローレンにもう1つ男らしい香りのフレグランス「サファリ」がある。

こちらは女性にもファンが多い香りなのに対して、「POLO」の香りを好きという女性は1000人に1人いるかかいないかではないだろうか(あくまで個人的見解)。

甘い香りや爽やかな香りを好む人向きではない。

商品コピーにも「マスキュリンな香り」とあるように、この香りが好きでない人にはハッキリいって臭いと思う(笑)。

なので万人に良い香と思われたいフレグランスを選びたいなら、別のフレグランスを薦める。

ラルフローレンには幾つもの他のメンズフレグランスがあるが、このPOLOが最初に発売されたフレグランスでありながら、国内では以外に他のラルフローレンのフレグランスより入手しにくい様で値段も安くならない。

まぁ、日本人好みの香りではないのかもしれないし、昨今の若い男性は女性的なフレグランスを好むからな仕方ないな。

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UMLモデリングツール”astah”のiPad版が出た

コンサルタントという職業上、クライアントが利用しているツールに合わせて作業することが多くなるが、UMLモデリングツールとして日本で広く利用されているものに”EA”と”astah”がある。

私はどちらも利用しているのだが、それぞれモデリングツールには個性がありツールに何を期待するかというユーザーの動機きも依存するので単純な比較はできない。

astahの優れている点はモデルを作画するときのタッチやフィーリングがとても良いということだ。

このモデリングするときのフィーリング感覚は非常に大事で、利用者のDrawing感性と会わないと結構ストレスになるものだ。

オブジェクト指向開発でモデリングするときは、バンバンスピーディにアイコンで作画するのでツールとの感性の相性は極めて大切だ。

さて、そのastahであるがこの度iPadで動作するバージョンがリリースされた。

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そこで早速iPadにインストールした。ちなみにフリーである。

使ってみた印象としては、iPadのタッチパネルでの操作を考慮してクラス間の関連やコメントの作画と移動が簡単にできるようになっていた。

どのツールでもそうだが、クラス間の関連や多重度および関連端名の移動や微調整が面倒なので、iPadで楽なのはよことだと思う。

本格的なモデリングは、PCで行うとして、電車の中や喫茶店および打ち合わせの際のちょっとしたときにモデルをしてアイディアをメモしたりするのはいいかもしれない。

PCで作成したモデルをiPadでインポートできるとiPadのVGAコネクターをつかってプロジェクターでプレゼンできるのでそうなると嬉しいね。

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2010年12月18日 (土)

CMMIの生みの親ハンフリーの組織改善活動の書籍

2か月前にSEIからメールでハンフリーの訃報の連絡を受けた。

ハンフリーの書籍は何冊か存在するが、翻訳されている中で改善活動に欠かせない書籍が「ソフトウエアプロセス成熟度の改善」である。

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出版時期が20年前であるが、一部の箇所を省いて本質的な内容は今でもそのまま役に立つ。

改善活動の本質が普遍であるからだ。

また、書籍の内容は非常に濃く、これだけタイトな内容を書籍にするエネルギーも感嘆する。

調査・研究・事例などデーターに基づく解説で埋め尽くされ、解説に無駄が無いく、通り一辺倒な解説書ではない。

この書籍の内容を真に理解し活用するには、読者のスキルと経験も要求する。

ソフトウエア工学に基づく(本来の高度な)開発経験と正しい改善活動に従事したものでしか本書の解説は理解できないし、凄さは分からないからだ。

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2010年12月17日 (金)

UML版ジェームスオデールの「Object-Oriented Method a foundation]

ジェームスオデールの書籍は個人的に大好きで数冊書籍を持っているが、日本語に翻訳されていない書籍も多い。

これもその書籍。

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日本ではこのUML版以前のバージョンは翻訳されていたが絶版になってしまっている。

もっとも、こちらのUML版もさほど以前の書籍と大きくノーテーションが変更されている訳ではないし、新しい本でもない。

最低限の部分(主にクラス図)をジェームス・マーチン、ジェームス・オデールのノーテーションからUMLにしているだけである。

ただ、洋書は2色刷りなので見やすい。

ジェームス・マーチン、ジェームス・オデールの書籍は2色刷りが多いが、翻訳の際に普通の印刷にされるようだ。

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2010年12月16日 (木)

James Martinの書籍OOIE

もう随分以前の本になるがJames Martinの書籍OOIEを本棚から引っ張り出して来て眺めている。

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この本は500ページ弱の本だがオブジェクト指向技法というよりは、オブジェクト指向による開発と環境についての考え方が中心に語られている。

内容は古くなった部分もあるが、今でも面白い部分は沢山存在する。

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クィーンエメラルダス号

自由と平和のシンボル「ドクロマーク」を付けたクィーンエメラルダス号。

ほとんど全てが金属製で結構重い。

全長は40CM位。

写真では見ずらいが、船体のあちこちが発光する。

船尾はリレー回路で光が回転しながら発行する。

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新しいチンタオビールプレミアム

出張から戻り慌ただしい仕事も一段落。

まだまだ忙しい日も続くが、とりあえず良くいく中華料理店でゆっくり夕食を取る。

この店に来ると必ず注文するチンタオビールのプレミアムビールが少し変わったようだ。

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瓶のサイズが一回り大きくなりラベルも変わった。

店にある「諸葛孔明」の本を読みながら食事とビールを飲んで今日はリラックスするとしよう。

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2010年12月 4日 (土)

JALの2011年カレンダー~例年より2回り小さくなって残念

12月に入り来年のカレンダーや手帳が気になるころだが、例年オフィスのカレンダーとして飾っているJALのカレンダーを壁に掛けた。

JALの2011年カレンダーは、これまでのカレンダーに比べ2回り小さくなっている。

これも、JAL会社の再建の影響か?

航空会社のカレンダーは、旅情をそそる風景が好きで毎年欠かさず利用しているが、カレンダーのサイズが小さくなるのは残念だ。

左が2011年1月でギリシャ、右が2010年の12月でフランスのモンサンミッシェル。

モンサンミッシェルは、過去にパリに行ったときに足を延ばして出かけた。

ギリシャはまだなので是非、行きたい。

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2010年12月 1日 (水)

USがテロ対策で郵便が遅れるの巻

仕事で書類をしばしばUSを含めて海外に送付するが、アメリカはしばしばテロ対策で郵便物が遅れたり、一時送付ストップになる。

今回も最寄りの郵便局で書類を送ろうとしたら、顔見知りの局員の方が「USへ郵便物の輸送が遅れます」と言われた。

また、テロ対策のようだ。

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