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2010年3月31日 (水)

情報をデジタルしホモ・モーベンスとなる~愛用のデジタルペンとキンドル

昭和44年に黒川紀章氏が「ホモ・モーベンス」という書籍を書している。

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私は生まれているが幼稚園に入園前の幼い時である。
(余談:マスコミではいつも名前は「キショウ」となっているが、本名ではないのかな?裏表紙には「くろかわのりあき」とある)

日本や西洋の文化や人々の価値観をあらゆる点から研究・考察し、ホモ・モーベンス(動民)という社会メカニズムを記している。

この時期の黒川氏のホモ・モーベンスは、カプセルという考えと不可分である。

その後、「共生」という考えに発展していく。

社会が工業化から情報化に移行する時の価値観のパラダイムシフトについて書かれているが、驚くのは圧倒的な知識である。

書籍は一般人を対象に書かれているので優しい文章スタイルであるが知的な横文字が多く、この当時でどれだけの方が理解できたか。

昭和44年当時を考えると、モビリティ、アナロジー、アーキテクチャ、ヒエラルキー、システマティックなどなど知的レベルの高い横文字が頻出する。

まぁ、詳しいことは「ホモ・モーベンス」を読んで頂くとして、昭和44年当時の黒川氏の予測するホモ・モーベンスには現代人はなっていない状態だろう(ただし、多くのことを言い当てていることはさすがである)。

ホモ・モーベンスになるには、今で言うモバイル環境(インフラ)が必要だが、それだけではダメである。

やはり黒川氏の言うカプセルに該当する空間が必要だ、それと社会の意識変化。

社会の意識変化はある程度達成していると思う。

静的かつ縦割り組織や機能は解体され、それぞれの機能が最小単位で組織化かつ動的な性質をもち編成される傾向にある。

昭和44年当時の黒川氏のホモ・モーメンスを実現する大きな手段としてカプセルがあるが、これに対しては自動車、電車の個室、カプセル住居などが挙げられている。

自動車が単なる交通手段で無く、家族あるいは個人のリビングとして、アパートの代用ではなく、一つの居住空間として併用されている傾向は昭和44年当時から存在していたようだ。

このカプセルは今や物理的なもので無くても良いと思うが、少なくともメンタル的に個人のプライベートを保証できないといけない。

もう1つはモバイル環境に対応したギアである。

ノートPCもあるがデジタルペンも効果的だ。

書いたものを電子化し、自由に再現、コピー、メールできる。

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そしてキンドルがあれば、ホモ・モーベンスがある程度実現できる。

物理的かつ静的な空間用ではく、「個人用としての移動する情報空間」とそれを支援するギアがこれからの商品だ。

携帯電話が不可欠になった理由も、家庭用・会社用の共用であった電話が、個人用と移動という要素を同時に達成した結果であり、それにより社会構造までもが大きな変化を遂げざる負えなかったことからも理解できるだろう。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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