日本の裁判の三審制と最近の判決に思うこと~最近逆転判決が多いゾ!?
日本の裁判が最近ちょっと気なっている。
日本の裁判は三審制になっていて、地方裁判所、高等裁判所、最高裁と判決が不服なら控訴、上告して争える。
合計3回までの審理を受けることができる制度は非常に重要な制度だ。
三審制であればこその価値として、地方裁判所、高等裁判所、最高裁の判決が異なるのはある意味当然である。
地方裁判所、高等裁判所、最高裁の判決が似たり寄ったりになったのでは、三審制の意味がない。
一方で地方裁、高裁、最高裁と裁判所のランク(?)が上がっても裁判官が真剣に審議して判決をだすのだから、そうそう頻繁にバラバラの判決がでることも信じられない気がするし、大きく異なる判決が出たら不安でもある。
ところが、最近の日本の裁判(あくまでニュースとなるような裁判)では、逆転判決がとても目につく。
これは三審制であればこその価値として受け止めるべきか?それとも地方裁判所、高等裁判所、最高裁の判決はなぜこんなに違いがでるのか疑問視するべきか?
日本の裁判は、一般人には何を基準に判断しているかの分からない感じがする。
また、ある新聞記者の人の話では、実際の裁判では最高裁へ上告することはなかなか大変で、日本は事実上は二審制であると考えた方がいいという趣旨の話をしていたっけ。
確かにニュースで、最高裁への上告審では「上告理由にあたらない」として上告が棄却される場合や、高裁の判決が誤りとして高裁へ差し戻すなどしばしば目にする。
やはり必ずしも最高裁まで上告できるケースは少ないようだ。
単純な興味として、「高裁が地方裁の判決を誤りとして大きく異なる判決を出したとき」や、「最高裁が高裁の判決を誤りとして大きく異なる判決を出したとき」は、下位の裁判所の裁判官は立場が無い気がするし、どういう対応をその後するのだろう。
私たち素人から見ると;
上級の裁判所が異なる判決を出した => 自分たちの判決が否定された => 審議の判断が間違っていると判断された事になる => 裁判官としての実力不足(?)
という見方もでききなくない。
想像だがおそらくこんな単純な事ではないのだろう。
審議に関わる裁判官の人数や参考とするデーター量、審議日数などの違いがあるのかもしれない。
なお、最高裁の裁判官には10年に一回は国民審査があるが、投票用紙に×を付けることになっている(×以外は無効票)。
どの裁判官がどの裁判を実施しどんな判決をしたかを記憶しておかなければ判断なんかできないので、多くの方が白紙で投票するはず。
そのため、現憲法下では、これまで国民審査で弾劾された最高裁判官はゼロとなっている。
ちなにみ、下記のWEBで裁判所の情報が色々公開されている。
最高裁判官が関与した主要な裁判も掲載されている(殆んどのケースで上告棄却になっている)。
いずれにしても、日本の正義の拠り所として裁判所と裁判官には期待しているし、正義の味方であって欲しいと日本の国民なら誰でも考えている。
私も裁判官には、単に法律の専門家としてだけでなく、それ以前に人間としての極めてすれた正義・良心の方たちであることを期待している(多くの場合そうであることだろう)。
=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=
| 固定リンク
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- 6つのテーマを同時並行作業(2019.07.05)
- すっかりご無沙汰してしましました(2018.05.27)
- CCCC(C AND C++CODE COUNTER)GUIランチャーの公開(2017.04.13)
- 作成したYicesのGUIからオプションを変えSMTを行う(2017.01.19)
- 『Yices』によるSMTソルバ(2017.01.18)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント