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2010年3月

2010年3月31日 (水)

情報をデジタルしホモ・モーベンスとなる~愛用のデジタルペンとキンドル

昭和44年に黒川紀章氏が「ホモ・モーベンス」という書籍を書している。

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私は生まれているが幼稚園に入園前の幼い時である。
(余談:マスコミではいつも名前は「キショウ」となっているが、本名ではないのかな?裏表紙には「くろかわのりあき」とある)

日本や西洋の文化や人々の価値観をあらゆる点から研究・考察し、ホモ・モーベンス(動民)という社会メカニズムを記している。

この時期の黒川氏のホモ・モーベンスは、カプセルという考えと不可分である。

その後、「共生」という考えに発展していく。

社会が工業化から情報化に移行する時の価値観のパラダイムシフトについて書かれているが、驚くのは圧倒的な知識である。

書籍は一般人を対象に書かれているので優しい文章スタイルであるが知的な横文字が多く、この当時でどれだけの方が理解できたか。

昭和44年当時を考えると、モビリティ、アナロジー、アーキテクチャ、ヒエラルキー、システマティックなどなど知的レベルの高い横文字が頻出する。

まぁ、詳しいことは「ホモ・モーベンス」を読んで頂くとして、昭和44年当時の黒川氏の予測するホモ・モーベンスには現代人はなっていない状態だろう(ただし、多くのことを言い当てていることはさすがである)。

ホモ・モーベンスになるには、今で言うモバイル環境(インフラ)が必要だが、それだけではダメである。

やはり黒川氏の言うカプセルに該当する空間が必要だ、それと社会の意識変化。

社会の意識変化はある程度達成していると思う。

静的かつ縦割り組織や機能は解体され、それぞれの機能が最小単位で組織化かつ動的な性質をもち編成される傾向にある。

昭和44年当時の黒川氏のホモ・モーメンスを実現する大きな手段としてカプセルがあるが、これに対しては自動車、電車の個室、カプセル住居などが挙げられている。

自動車が単なる交通手段で無く、家族あるいは個人のリビングとして、アパートの代用ではなく、一つの居住空間として併用されている傾向は昭和44年当時から存在していたようだ。

このカプセルは今や物理的なもので無くても良いと思うが、少なくともメンタル的に個人のプライベートを保証できないといけない。

もう1つはモバイル環境に対応したギアである。

ノートPCもあるがデジタルペンも効果的だ。

書いたものを電子化し、自由に再現、コピー、メールできる。

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そしてキンドルがあれば、ホモ・モーベンスがある程度実現できる。

物理的かつ静的な空間用ではく、「個人用としての移動する情報空間」とそれを支援するギアがこれからの商品だ。

携帯電話が不可欠になった理由も、家庭用・会社用の共用であった電話が、個人用と移動という要素を同時に達成した結果であり、それにより社会構造までもが大きな変化を遂げざる負えなかったことからも理解できるだろう。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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『成果物間の依存関係のエントロピー増大』~巷で氾濫する間違いだらけの要件管理・構成管理作業の実態2

このブログで以前要件管理や構成管理はソフトウエアアーキテクチャに深く結びついていることを書いた。

要件管理や構成管理は大変重要な作業であるが、原理主義に陥ると悲惨である。

重要なのは要件管理や構成管理が開発を支援する作業であり、ソフトウエアアーキテクチャの分析・設計を効果的に実施するか否かでプロセスや作業量が大きく違ってくる。

アーキテクチャ分析設計では、「開放閉鎖」原則「抽象度安定」原則や「依存環境逆転」原則などを用いて変更開所を局所化することと、クラス間及びサブシステム間依存関係を最小化することがまず重要である。

つまり、アーキテクチャが変更開所を局所化することと、クラス間及びサブシステム間依存関係を最小化することが出来ていないと、まず間違いなく成果物間の依存関係は複雑で管理が大変になっている状態と考えてよい。

言い方を換えれば、『成果物間の依存関係のエントロピー増大』を引き起こす。

アーキテクチャ設計の優れた戦略を採用し、要件管理や構成管理プロセスと合理的な相関関係が図られないと大変マズイ事になる。

ベースライン管理によって成果物の追跡可能性管理は、正当的な要件管理・構成管理を実施していても、ライフサイクルの中流から下流にしたがって大きくエントロピー増大することは避けられない。

なお、『成果物間の依存関係のエントロピー増大』とは、私が常々説明していることである。

もう1つアーキテクチャ分析設計と共に重要なことは要件定義のアプローチである。

要件定義もアーキテクチャ設計や要件管理・構成管理作業と深く結び付く。

特に製造業では「関心の分離」が重要である。

関心の分離は設計時から考えるのでは遅く、要件定義から実施した方が良い。

こちらもただ単にユースケースによる要件定義では、アスペクト指向の用語である「関心の分離」に関わる「ちらばり」「グルコード」「もつれあい」などの問題が避けられない。

1つの原因としてアリストテレスから議論されている「分類」技法の限界で、どうしてもクラスやサブシステムあるいはコンポーンネントに完璧な『同値分割』ができないという問題がある。

もっと具体的に言えば、クラスやサブシステムに対して横断的なものが存在し、1つの箇所に情報隠蔽や実装隠蔽が難しいということである。

この「ちらばり」「グルコード」「もつれあい」などの問題が、要件管理・構成管理作業に大きく影響を与え煩雑にする。

アスペクト指向とオブジェクト指向ではこの問題をどうするかということであるが、ユースケースを用いた要件定義で、ユースケーススライスを用いて関心の分離を実施する。

これはイヴァが提案したアプローチで、一緒に仕事をしたことがある。

こうすることで、拡張性や保守性および再利用性に優れたアーキテクチャ設計を支援すると同時に、要件管理・構成管理作業にも貢献することになる。

USやヨーロッパではアーキテクチャ設計に対する優れた方法論とともに、要件管理や構成管理およびテストについての事が非常に良く研究・実践されている。

重要なことは要件管理・構成管理作業だけをとらえて原理主義にならないことである。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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2010年3月28日 (日)

これが『メタボリズム』だ!!~世界的に注目されたホモ・モーベンスのためのカプセル住居

仕事で銀座に出かけたので、ちょっと足を伸ばして中銀カプセルタワービルに出かけた。

JR新橋新橋駅から歩いて15分くらいにある。

黒川記章氏の前期の代表作にして話題作である「中銀カプセルタワービル」の雄姿を見るためである。

老朽化のために取り壊しがされるため、見られるのは最後になるかも知れないと思ったからである。

住んでいる人がいるので、プライベートに配慮し迷惑にならないように、マンションの外観の写真を撮らせてもらった。

私が写真を撮っている間も何人かの人が写真を撮りに来ていた。

中銀カプセルタワービルは、世界で非常に有名なビルで外国人の見学者が多い。

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マンションの一階はコンビニになっており、正面玄関(高度成長期の近未来的なデザインを感じる)の隣にはモデルハウスとしての「カプセル(住居)」が展示されている。

自動販売機が一緒に写っているのでカプセルの大きさが比較できる。

丸窓が唯一の窓で中が覗ける。窓のガラスには黒川記章氏のコンセプトが書かれている。

カプセルのは最初からTV、電話、空調設備が最初から備え付けて提供された。

黒川氏のメタボリズムを実現した建築物として代表作といわれるのは、この建物が黒川氏の(当時)考えるメタボリズムを具体化したものの1つであることと、建築方法の斬新さ、および『ホモモーベンス』のコンセプトである。

カプセルは工場で一貫生産でマンションの位置までトレーラーで運び、わずか1週間で140戸のカプセルがセットされたという。

カプセルは簡単に取り外しができて、キャンピングカーでカプセルをけん引すればどこでも移動できるというボーダレス時代に対応するコンセプトだったようだ(これがホモ・モーベンスのコンセプト)。

2か所のジョイント部分を中心となる柱(茶色の部分)に取り付けてあるだけなので、カプセルの備え付けと取り外しが簡単に出来るのだという。

中心の軸にフジツボのようにカプセルが取り付けられている。

JR駅の近くにはメタボリズム時代の作品として有名な丹下健三氏の静岡新聞社ビルがある。

こちらは、カプセル型しではないし取り外しができない。デザインがメタボリズムの影響を受けている。

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2010年3月25日 (木)

新『メタボリック・シンドローム』で行こう!!~共生と新陳代謝が不可欠な時代

メタボリック・シンドロームというと医学用語で、内臓脂肪症候群という意味の肥満を意味し不健康な意味がある。

実は前々からこの用語の使い方が大変気にになっていた。

なぜなら、もともとの「metabolic」は「新陳代謝の、物性交代の」と言う意味で、本来悪い意味はないからである。

どちらかというと前向きなイメージがある。

巷で使用される「メタボリック・シンドローム」は、あくまで医学用語で一般的ではない。

メタボリック・シンドロームと言う用語が一般に知られる前に、以前「メタボリズム」用語と思想が大変注目された。

高度成長期の時期である。

黒川紀章氏を中心とするグループが高度成長期に打ち出した思想である。

この「メタボリズム」であるが、一時期はあくまで前衛的な思想と試みであり、成功に至らなかったと言われているが今は再評価され始めている。

高度成長期、創造と破壊を繰り返し巨大都市化する世界に対して、今で言うエコの発想になっている。

今の用語である「サステイナブル(継続可能な)」とか「リサイクル」は、「メタボリズム」と「共生」の流れの1つである。

「メタボリズム」があり、競合しながらも互いを必要とする「共生」のコンセプトを建築や都市開発に展開していく思想につながっている。

「メタボリズム」が単なる思想でない理由として、実際に幾つかの建築物が存在している。

「メタボリズム」の代表的作品は、中銀カプセルタワービルである。

また、現在のカプセルホテルも「メタボリズム」からと言われている。

「メタボリズム」はビルはそのままに、カプセル状のユニットを交換する仕組みで環境に適応しようという考えだ。

中銀カプセルタワービルもそのように設計されている(外観を見れば一目了然のカプセル的な突起した部屋が目につく)。

中銀カプセルタワービルは、「メタボリズム」の代表作であるながら、「メタボリズム」が未完成であったシンボルとして扱われる。

当時としては斬新過ぎる設計で、近未来指向過ぎる設計となっている。

実験的な試みもあり、そういう意味からは住むうえでは完璧な建物とは言い難いとの評価が多い。

一方で、熱狂的な支持者もいる。

私は個人的に中銀カプセルタワービルは成功だと判断したい。

確かにメタボリスム建築の最終目的であるカプセルの入れ替えはなし得なかったが、博覧会などの一時的な建築物でなく、実際に街中に建設され長い期間人が生活していること、現場でコンクリートをうつのでは無くプレハブ工法的な鉄筋コンクリート造であること、多くの建築家に影響を与えたことである。

中銀カプセルタワービルは、140戸ものカプセルが2本の支柱に取り付けられているが、プライベートへの配慮やなどもされている。

冷静に考えれば法規制を受けず、耐震構造も備え、実際に店子がいるなどは驚くべきことだ。

部屋の中を撮影した写真を見たことがあるが、まるで宇宙船の船内のようだ。

住み心地は別にして相当デザインは先端だったと感じる。

黒川紀章は建築家でありながらあらゆる分野に影響を与えた。

建築家というよりも思想家的であるとも言われる。

単に前衛的な思想で終わることなく、実際に建築物を作成しているから凄いエネルギーだ。

一貫したコンセプトとそれを支える高度な知識の裏打ちがある。

丹下健三、安藤忠雄など日本が誇る世界的に有名な建築家は多い中で、「メタボリズム」や「共生」などコンセプトを発信し続け、思想から世界的に大きな影響を与えつづけたのは黒川紀章だけだ。

新陳代謝と共生はまさに、閉塞感漂う現代に一番必要なものである。

これからは、新陳代謝と共生をスローガンに新『メタボリック・シンドローム』でありたい。

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2010年3月21日 (日)

文明開化にGO!!横濱散策part3~マリンクルーズ編

マリンタワーの後は、横浜の埠頭をクルーズすることにした。

「マリンルージュ」号の船内のレストランでワインとパスタをとりながら海を眺めるのはGood!

船内はサロン風の造りになっている。ソファーにくつろぎながら海を眺められる。

1階と2階にレストラン(同じレストラン)があるが、海を眺めるのは1階のレストランからが私の好みだ。

水面近くを眺めることができるので、海の雰囲気がストレートに伝わる。

この日は風が強い分、太陽の光が波に乱反射して美しい。

「マリンルージュ」号は波が少々荒くても全く揺れないので、小さな子供がいる家族連れもOKだ。

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文明開化にGO!!横濱散策part2~マリンタワー(&放浪の天才画家山下清)編

山下公園の後は「人形の館」に立ち寄り、その後マリンタワーに。

マリンタワーは一時期閉館されていた時期があるが、現在はリニューアルされて多くの来場者がある。

一階には「放浪の画家山下清」の絵が描かれている。まじかで初めて山下清の絵を見た。

マリンタワーへはエレベーターで一気に上ったが階段でも行ける。

マリンタワーの特徴は「揺れる」ことである。

風が強いときは少し揺れがあり、なかなかこれが良い。

マリンタワーの展望台の高さがまた絶妙に感じている。

景色を眺めるには高ければ良いという物ではないと思う。

そういう意味ではマリンタワーの展望台は海や都心を眺めるのに丁度良い高さに感じる。

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文明開化にGO!!横濱散策part1~山下公園編

3月20日(土)は、快晴だったので久しぶりに横濱に行くことにした。

マリンタワーにまず昇ろうと思い山下公園方面へ行く。

マリンタワーと山下公園は隣接しているので、先に山下公園で海を眺めてからにしようと思い、先に山下公園に行くことにした。

氷川丸の船内には20才代に友人の結婚式パーティーで入ったことがある。

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『ETロボコン2010 南関東大会実行委員会スペシャルセミナー』の申し込み

『ETロボコン2010 南関東大会実行委員会スペシャルセミナー』の申し込み方法が実行委員会の方から連絡があったのでお知らせ。

詳しい内容と申し込みは最後のURLを参照してください。

実行委員会の方に感謝し、連絡頂いたセミナーの概要を書きに紹介する。

◆開催場所

  横浜 関内駅南口徒歩3分 横浜市教育文化ホール
  http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/kikan/kyobun/kotsu.html

◆定員 500名

◆お申込方法
  参加者数把握のため、ETロボコン2010南関東大会ホームページより、
  事前申し込みをお願いいたします。(下記URL)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ★スペシャルセミナーへの参加申し込みはこちらから★
  http://minamikanto.etrobo.jp/2010/modules/bulletin/  
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2010年3月13日 (土)

春の夕空にコントレイル

快晴の今日は夕方の空も快晴でコントレイルが綺麗に伸びていた。

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2010年3月11日 (木)

最新技術&テクニカルイベント~今年は色々な企画を計画中

昨年、活動を手控えていた分、今年度は色々なイベントの企画進行中である。

先日アナウンスしたETロボコンの講演だけでなく、某企業とセミナーを企画中。

こちらは正式なアナウンスがあるまで私からは内容等は発表できないが、人数限定のスペシャル・プライベートセミナーに近い形態に成る予定で、私以外の方も話をする、なかなか貴重なセミナーになると思う。

色々とオファーもあり、講演やセミナーあるいは雑誌記事などで、現場で圧倒的な効果を出すテクニックをはじめ、海外で注目されている最新技術やアカデミックな理論など、今年は色々と提供していく予定。

海外から来日するエンジニアとの情報共有や私が海外に行く予定も今年は例年以上に多くなりそう。

また、私の会社のWEBに技術資料や講演で話した資料をダウンロードできるようにしているが、結構アナウンスしない時があるため、新しい資料や情報などはマメにWEBをチェックしてくれる人は色々発見できるかも。

4月以降にはより充実した情報を公開するためにホームページをリニューアル予定だ。

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2010年3月10日 (水)

発泡酒、第3のビールおよび清酒の融米造りは食文化と競争力の崩壊を招く?!

日本には他の国には無い、発泡酒と第3のビールというのがある。

デフレと異様な効率化がもたらした日本のビールと清酒は国際競争力の低下になるのではないかと思う。

ヨーロッパやアメリカなどに行くとアルコール(スコッチ、ワイン、バーボン、ビール、ウォッカetc)は重要な食文化として位置づけられ、製法や使用する原材料に厳しい法律が定められている。

そのために素晴らしいアルコールが多い。

一方、安価で気軽に飲める発泡酒、第3のビールは消費者に歓迎されるが、正直やっぱり味はビールと比較すると相当に落ちる。

海外で誰が愛飲するのかと思うほど、発泡酒、第3のビールは日本人しか飲まない。

このような発泡酒、第3のビールを作っていて海外競争に勝てるのかなぁ?(素朴な疑問)

清酒でも「融米造り」という製法がある。

清酒の製法にあまり知識がない消費者は、「融米造り」と聞いてもピンと来ないが、正直清酒の製法というよりも工業製品のアルコール製造と言う方が近いような作り方で(工場で大量にでき、一見化学製品を作るような徹底した品質管理ができる)、昔から行われている古き良き清酒の製造方法とはかなり雰囲気が異なる。

品質の一定を保てることや、原材料の税金の問題などメリット(コメのまま輸入すると税金が高いので、米を液状・糊状にして輸入:つまり外国の米で造るメーカもある)もあるが、風味や味は落ちるようで、味にこだわる人には人気が無いみたい(好みもあるからこの辺は一概には言えないが)。

融米造りは地酒の造り酒屋では用いられず、基本的に大手酒造メーカーが用いている(近代的な設備もいるので地酒メーカーは作れないという理由もある)。

言いたいのは、「融米造り」が悪いということよりも、昔ながらの方法をあえて残すことが必要ではないかと思う。

日本酒が紙パックに入っていたり、ポリの容器に入っているのは便利かもしれないが、そういう問題では無い気がする。

ビンに入っているカップ酒はまだしも、ブリックパックや紙のカップの日本酒は飲む気がしない。

ビールも価格競争が激しく、味はあまりどうでもいいみたい。

「よなよなエール」などは外国人にも有名だが、それ以外の日本のビールは海外の人にはあまり人気が無い。

ビールに個性が無いという。

(余談:日本のコマーシャルを見ていると”モンドセレクション金賞受賞!”ってあるけど、モンドセレクションは、国際的には価値が認められていない=>あまり知られていないコンテストで、海外企業から出展があまりない。モンドセレクションに参加企業の4割~過半数が日本企業であり、日本企業が出展した製品の7~8割が入賞している状態である。参加にはお金が掛る。一見金メダルのようなイメージは完全なコマーシャル的なレトリック。金賞を含め各賞は絶対評価なので多くの製品が賞を取ることが可能。しかも、味の審査だけでなく表示と中身が一致しているか、品質なども対象であるため、日本企業の高品質製品なら大抵受賞可能。)

外国人はビールにおいて、それぞれの銘柄の個性を求めており、それだけに味にウルサイ。

発泡酒と第3のビールがさらに過激さを増すとどうなるのだろう。

先進国の中で日本ほど、アルコール文化が崩壊した国は無いかも知れない。

メーカーの問題というよりも国の食文化を軽視し、規制などを何も設けない問題だろうか。

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東京スカイツリーが見える~新東京タワー

今日は用事で本籍地の浅草に出かけた。

午前中は晴れているのに雨が降り不安定な天気であったが、午後からは完全に晴れてきた。

吾妻橋から新東京タワーであう東京スカイツリーが見えたので写真に撮った。

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ビール会社のビルの後ろに建設中であるが、近くに行くと圧巻である。

まだ建設中であるが完成が楽しみである。

東京スカイツリーにはWEBがあり、下記がURL。

http://www.tokyo-skytree.jp/

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2010年3月 9日 (火)

パソコンの1台が不調~やっぱりデーター管理は外付けハードディスクが基本

ここ最近PCの1台が不調である。

ハードウエアかソフトウエアのどちらかの問題なのだが、ハードの可能性もあり修理に出すかもしれない。

修理に出すとPCの中のデーターは、無条件に全て初期化されてしまう。

修理が終了してもまた使えるようにするまでには、色々なアプリケーションのインストールをし直さなければならないから負担が多い。

ただし、ドキュメントや各種データーは外付けHDに管理しているので問題なく直ぐに利用できる。

最近はPCに搭載されているHDの容量が多いが、可能な限りデーターはPCの内臓HDでなく、外付けのHDに管理した方がいい。

ソフトウエアを開発したり、管理するエンジニアなら当然の知識だが、あまりPCで複雑なことをしない方は、色々なデーターをなんでもかんでもPCの内臓HDに入れる傾向がある。

PCが故障した場合は最悪データーが利用できなくなるので、データーの効率的な管理やバックアップの観点からするとリスクが多い。

必ず外付けのHDに管理する習慣を持った方が良い。

こうすれば、複数のPCからデーターが利用できるし、データーのバックアップも楽である。

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2010年3月 7日 (日)

「南関東大会ETロボコン説明会」に参加の巻

3月6日は午後から横浜で開催される「南関東大会ETロボコン説明会」に参加した。

走行体(LegoNXT)の説明や今後の大会スケジュールなどが説明された。

写真は説明会場へ行く途中の馬車道の駅と会場の風景。

5月29日に南関東大会のイベントで話をするので参加者の様子などを掴むために良い機会となった。

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説明会の後は、実行委員会の方との懇親会に参加させて頂き、競技参加者のレベルアップをいかに誘導するかとか将来性などの話をお聞きした。

なお、ETロボコンの講演以外にも今後面白い企画を色々進めているのでご期待を。

今後、ブログやWEBで情報をお知らせしていく予定。

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2010年3月 4日 (木)

【お知らせ】「南関東大会実行委員会スペシャルセミナー」~『ETロボコン2010』の南関東大会

ETロボコン2010』の南関東大会が529日に横浜市教育文化ホールで開催される。

「南関東大会実行委員会スペシャルセミナー」として講演のオファーを頂いた。

特別セミナーという位置づけで、

講演タイトルは「制御ソフト開発におけるモデリングの効能」。

私の講演の後には、パネルディスカッションも催される。

パネラーはどの方も実力ある魅力的かつ多彩な顔ぶればかりであり楽しみである。

ETロボコン2010』南関東大会の案内パンフレットはこちらからどうぞ。

「パンフレット」をダウンロード

なお、申し込み用ページは後日公開予定とのことなので、もうしばらくお待ちください。

ETロボコン2010』のWEBはこちら。

http://www.etrobo.jp/ETROBO2010/taikai/setumeikai.php

今後より詳細な情報は、このブログと私の会社のWEB(URL:http://hsc-i.com/)で公開していく予定。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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2010年3月 2日 (火)

日本の裁判の三審制と最近の判決に思うこと~最近逆転判決が多いゾ!?

日本の裁判が最近ちょっと気なっている。

日本の裁判は三審制になっていて、地方裁判所、高等裁判所、最高裁と判決が不服なら控訴、上告して争える。

合計3回までの審理を受けることができる制度は非常に重要な制度だ。

三審制であればこその価値として、地方裁判所、高等裁判所、最高裁の判決が異なるのはある意味当然である。

地方裁判所、高等裁判所、最高裁の判決が似たり寄ったりになったのでは、三審制の意味がない。

一方で地方裁、高裁、最高裁と裁判所のランク(?)が上がっても裁判官が真剣に審議して判決をだすのだから、そうそう頻繁にバラバラの判決がでることも信じられない気がするし、大きく異なる判決が出たら不安でもある。

ところが、最近の日本の裁判(あくまでニュースとなるような裁判)では、逆転判決がとても目につく。

これは三審制であればこその価値として受け止めるべきか?それとも地方裁判所、高等裁判所、最高裁の判決はなぜこんなに違いがでるのか疑問視するべきか?

日本の裁判は、一般人には何を基準に判断しているかの分からない感じがする。

また、ある新聞記者の人の話では、実際の裁判では最高裁へ上告することはなかなか大変で、日本は事実上は二審制であると考えた方がいいという趣旨の話をしていたっけ。

確かにニュースで、最高裁への上告審では「上告理由にあたらない」として上告が棄却される場合や、高裁の判決が誤りとして高裁へ差し戻すなどしばしば目にする。

やはり必ずしも最高裁まで上告できるケースは少ないようだ。

単純な興味として、「高裁が地方裁の判決を誤りとして大きく異なる判決を出したとき」や、「最高裁が高裁の判決を誤りとして大きく異なる判決を出したとき」は、下位の裁判所の裁判官は立場が無い気がするし、どういう対応をその後するのだろう。

私たち素人から見ると;

上級の裁判所が異なる判決を出した => 自分たちの判決が否定された => 審議の判断が間違っていると判断された事になる => 裁判官としての実力不足(?)

という見方もでききなくない。

想像だがおそらくこんな単純な事ではないのだろう。

審議に関わる裁判官の人数や参考とするデーター量、審議日数などの違いがあるのかもしれない。

なお、最高裁の裁判官には10年に一回は国民審査があるが、投票用紙に×を付けることになっている(×以外は無効票)。

どの裁判官がどの裁判を実施しどんな判決をしたかを記憶しておかなければ判断なんかできないので、多くの方が白紙で投票するはず。

そのため、現憲法下では、これまで国民審査で弾劾された最高裁判官はゼロとなっている。

ちなにみ、下記のWEBで裁判所の情報が色々公開されている。

最高裁判官が関与した主要な裁判も掲載されている(殆んどのケースで上告棄却になっている)。

http://www.courts.go.jp/

いずれにしても、日本の正義の拠り所として裁判所と裁判官には期待しているし、正義の味方であって欲しいと日本の国民なら誰でも考えている。

私も裁判官には、単に法律の専門家としてだけでなく、それ以前に人間としての極めてすれた正義・良心の方たちであることを期待している(多くの場合そうであることだろう)。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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『ETロボコン2010』開催案内

今年も『ETロボコン』が開催される。

詳しい案内のページは下記を参考のこと。

http://www.etrobo.jp/ETROBO2010/taikai/setumeikai.php

ETロボコンの参加希望者に説明会(無料)が各地で開催される。

既に説明会が終了した地区もあるが、南関東、関西、北陸、九州、沖縄、北関東、北海道はこれからなので参加可能だ。

ただし、多くの地区で3月第一週に開催されるので参加希望者は注意して欲しい。

たとえば、南関東地区の説明会は3月6日に説明会が実施される。

前日まで申し込可能とのことなので参加希望者は急いで申し込みを。

参加登録は上記のURLから行える。

その他、ETロボコンの色々な情報が公開されている。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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「コミュニケーション依存症」にご用心~Twitter、携帯電話メール依存症シンドローム

情報化社会の現代はパソコン、携帯電話など個人が情報発信することがたやすい半面、「コミュニケーション依存症」という別の問題も引き起こしている。

「コミュニケーション依存症」とは、他人との関わりに異常なほど依存することなのだが、現代の多くが程度の差はあれ「コミュニケーション依存症」になっている。

自分は健全で「コミュニケーション依存症」には関係が無いと考えている人は多い。

しかし、精神科医や心理カウンセラーによると携帯メールやTwitterあるはブログで情報発信を頻繁にし、他人からのスレが付いているか、メールの返信があるかないかが気になる人は、「コミュニケーション依存症」と考えた方がいいそうだ。

「コミュニケーション依存症」は、一種の中毒症状である。

一般的な学生、サラリーマンでも知らず知らず1日の中で相当の時間をメールや携帯電話あるいはTwitterに費やしている(時間を記録して見るといい)。

「コミュニケーション依存症」の方は、ミクシィやTwitterで情報共有をしている仲間が多いことに歓びを見出す傾向がある。

もちろん、仲間が多い事は、誰にとっても嬉しく良い事であるが、「コミュニケーション依存症」の方は、(本人は気付かないが)病的な程「コミュニケーションすること自体」に興味を持つ。

鉄道、オートバイのツーリング仲間、カメラオタクなどの趣味を持つ者同士が、全国の方と同じ趣味を話題に情報交換などをやり取りする場合などは健全かもしれない。

だが、目的がはっきりしないコミュニケーションは「コミュニケーション依存症」かも知れない。多くの方の場合、後者になる傾向がある。

「コミュニケーション依存症」にならないためにも、携帯メールやTwitterあるはブログは、便利なコミュニケーションツールや情報発信であるが、本当に各人にとって生産的なツールとなっているか?時間を使ってまで意味ある活動になっているかを考えた方が良い。

芸能人などは世間に露出して認知してもらうことや、いかに注意を向けてもらうかがビジネスであるからTwitterやブログは営業活動になるだろう。

しかし、多くの人の場合、巷の噂に踊らされてTwitter、携帯電話メール、ブログなどが有効と考えているが、目の前の「やるべきことに専念」した方が、よほど生産性が向上することが多いことに気づくべきである。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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