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2010年2月

2010年2月26日 (金)

トヨタ-オリンピックに見られる国際社会と日本人の意識のズレ

オリンピックの女子フィギアスケートで応援していた真央ちゃんが銀だった。

銀でも素晴らしい結果だがやはり金を期待していた。

トリプルアクセルを世界初2度成功したという高難度の演技であったが、銀ある。

ウルトラCを見事成功させたのだから金であってほしいというのが日本人の感覚である。

しかし、採点ルールがそうなっていないようだ。

モーグルの上村愛子も4位とメダルに一歩届かず非常に残念。

エアがどんなに素晴らしく決まってもタイムが大きなウエイトがあるとのことだ。

一番大切ななのは本人の達成感かもしれないが、確実に狙った結果を出すにはルールに沿った試合運びが大切だ。

日本人はとかく技術編重になる傾向があり、試合のルールや採点基準から離れるリスクがある。

USでのトヨタの公聴会を見ていて似たようなことを感じた。

USでの公聴会では土俵はアメリカ。

日本人的な情緒(Emotion)に訴える答弁は効果がない。

アメリカ人やヨーロッパ人は論理的合理性(Reason)が大切である。

アメリカ人は第一にそして純粋に、トヨタの社長に論理的合意性の答弁を期待しているのだが、今回のトヨタのと答弁は日本的「浪速節」の回答が目立った。

アメリカでは「浪速節」は意味がない。

一番気になったのはアクセルのクレームについて、トヨタが会社として何時把握したか?という質問に明確に答えず「誠意もって対応するとか」、「対応に遅れたことは反省している」など質問と直接関係ない回答をしていた点である。

アメリカ人はあのトヨタの答弁で相当不信感を抱いたはず。

かなりマズイ答弁だった。

なぜはっきり日時を明言しないのか誰もが不信感を感じた。

おそらくトヨタの社長に周囲のだれかが、事前に想定問答のシナリオを作り、あの質問がでたら回答するように促したのかもしれない。

日本的な問答では、誠意を見せたのでおたがいが歩み寄り、善処しようということでOKになるが、アメリカでは逆効果である。

たぶんUSでは大手企業に過敏なほど制裁を課す傾向があるため、トヨタとしては公聴会で参加者から理解を得るよりも、大きなマイナスイメージを避ける回答を選んだのだろう。

しかし、逆効果なのではなかったか?

私が外資系企業で働いたから分かるのであるが、まずアングロサクソン系の国民は、

問題の正確な把握=>原因究明=>解決策の検討=>解決策の実行=>再発防止

という問題解決フレームを考える。

そういう思考癖なのである。

そのために公聴会でのトヨタの回答からは、「問題解決フレーム」を実施する具体的な情報が得られ無かったと判断するはず。

国際社会では、問題があれば素直に認め、それについて原因分析と反省および対応策・予防策を示すほうがずっと誠意があると判断される確率が高い。

論理的合意性があり、素早い対応を見てとれるからである。

しかし、意味不明な「善処する」とか「精神誠意をもって対応する」と言っても、具体的に何をどうするのか?原因と責任は誰にあるのか?が不明であり到底納得できないために信用を勝ち得ることができない。

アメリカとしてもトヨタを信頼して原因究明と再発防止を期待していいのか判断できない。

日本人は誠意も実力もあるのだからもう少し国際的な舞台での振る舞いを身につけたい。

トヨタの実力は誰が見たって世界トップレベルで、誠意だって相当高いのであるから自らマイナスな行動は本当に損である。

トヨタよ頑張れ!!

これまで日本経済を牽引してきたのだから、トヨタが原点回帰できれば再び輝きを取り戻せる。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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2010年2月24日 (水)

課長島耕作万歩計~歩いて社長への道!

バンダイから発売されている万歩計に「遊歩計」シリーズがある。

http://www.b-boys.jp/sss/yuuho/

写真は「島耕作」。

Ima_2

これ以外にも「宇宙戦艦ヤマト」「ベルサイウの薔薇」「母を訪ねて三千里」などなどがある。

歩数が増えると原作のストーリーに沿った表示がされ、どんどん出世していき、原作の登場人物が数多く登場してコメントする。

普段スポーツジムに行っているので、あまり肥満や運動不足には、縁が無い。

だけど、普段の生活の中でどれ位歩くのか素朴に知りたかったので買ってみた(アマゾンで1500円位)。

サブタイトルが面白く、

宇宙戦艦ヤマトは、「~歩いてイスカンダルへ」である。しかも3カ月で到達しなければならない。沖田艦長もビックリである。

ベルサイウの薔薇は「歩いて自分革命 生まれてきてよかった」である。オスカル用語が全開になっている。ケースの模様も一番派手である。

このシリーズの面白い点は、WEBと連動になっている点で、WEBで自分のデーターを管理できるようになっている。

そしてマンガやアニメのキャラクターが登場し、グラフやストーリに沿ったゲーム性のある画像が表示される。

こんな感じ;

http://www.b-boys.jp/sss/yuuho/berubara/index.html

欠点は本体の液晶が白黒で解像度がイマイチな点である。

現在のたまごっちくらい綺麗なら申し分ないのだが。

アマゾンなどで購入すると定価よりかなり安く買える。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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2010年2月22日 (月)

トヨタ問題の影響か?~先端開発手法コンサルテーションの問い合わせが急増1

来年度の予算決定の時期ということもあるが、先端開発手法コンサルテーションやCMMIを併用した開発コンサルテーションの問い合わせが急増している。

私の会社では海外の高度な技術を持つエンジニアや研究者と協調して先端開発手法コンサルティングやトレーニングおよびCMMIによる改善活動コンサルティングを提供している。

それをメーカーやサービスを提供する企業のエンジニアの方が知って問い合わせが多くなっている。

また、アメリカおよび国内で問題となっているトヨタ社の品質問題も影響しているのは確かだ。

これからは各メーカーとも独自の開発手法&検証手法などのよる開発や品質の向上でなく、国際標準規格に沿った開発アプローチとその「トランスペアレンシー(透明性)」が必要だ。

トヨタ自動車はこれまで素晴らしい品質の自動車を世に送り出してきた。

しかし、ビジネスがグローバル化し、ハードからソフトウエア化へと移行すると独自の品質活動のやり方では周囲が納得しない時代になっている。

ハードウエアは目に見え手に取ることが出来るので、直接計測やサンプリングが可能だ。

しかし、ソフトウエアは開発中から高品質を実現する開発手法&検証手法を採用しなければ品質は担保できない。

さらに、日本独自あるいは各企業独自の品質管理のやり方で取り組んでいても、海外からは不透明で信用を築けない。

中国の食品加工工場で衛生的な管理が充分行われており問題が無いと中国側が主張したところで、どこの国が納得するだろうか?

国際社会が納得する衛生基準や衛生的な管理体制を築いて実施しているかの透明性が非常に重要である。

JALの再建問題、九州のハウステンボスの再建もやはり、「トランスペアレンシー(透明性)」が不可欠だ。

グローバル化の時代では、国際社会が納得するアプローチをとらなければならない。

製品やサービスを海外向けに輸出している企業だけの問題ではない。

トヨタは今後、国際的な標準に沿った開発手法や開発管理プロセスを実践している企業にしか発注しなくなるだろう。

外注先が充分な品質管理体制が築けていないのに、委託するのはトヨタの責任であると国際社会で追及されるからだ。

トヨタなど自動車業界だけの話しではない!!

全ての製造業・サービス分野で、国際的な標準に沿った開発手法や開発管理プロセスを実践している企業にしか仕事が出来なくなるだろう。

大手のメーカーは、外注先の下請け企業を選別している。

これまで頑なに国際的な標準に沿った開発手法や開発管理プロセスへの取り組みをしてこなかった下請け企業は今後仕事をもらえないだろう。

だからこそ、家電メーカー、オフィス機器のメーカーが先端開発手法コンサルテーションに興味を持っているのだ。

これまでまじめに優れた開発技術や管理体制の取り組みをしてきた企業が生き残ることになる。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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2010年2月21日 (日)

ツタンカーメンの真相解明~科学的アプローチの威力

巷では訳が分からぬスピリチュアルや成功哲学が氾濫しているが、それらは科学的根拠が極めて希薄である。
#スピリチュアルや成功哲学を謳う人は、それをビジネスとしていることに気づくべきである。

怪しいスピリチュアルや成功哲学の書籍やセミナーに大勢の人間が興味を示す今の日本の経済が衰退するのは自明かもしれない。

さて、昨日ニュースでツタンカーメンの真相解明がされたことがニュースになっていた。

ツタンカーメンでこれまでいろいろな諸説が流布されていたが、今回の科学的な調査によりどれも間違っていたことが解明された。

人間の創造や類推も残念だがやはり当てにならないことが多いことが今回の科学的な調査で浮き彫りになった。

これまでは、毒殺説、落馬説、馬による打撲などの諸説があったが、死因はマラリヤであり、足に病気を患っていたことも分かった。

このように科学的なアプローチを用いれば優れた解析と明快な結果が出される。

そもそも真実の解明には科学が必要ということでこれまで人間が努力してきたのだから、訳の分らぬ非科学的なものを頼るの先人の努力を無視し、時代に逆行する行為だ、

そして個人も社会も大きな機会損失だ。

もっと真実に眼を向けて生活すべきだろう。

今の日本人が努力を惜しみ、非科学的なものに興味を示している限り海外から遅れる一方だろう。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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FP&MBAの中桐さん主催のパーティに参加

2月20日の土曜日は、いつもお世話になっているファイナンシャルプランナー&MBAの中桐さん主催のパーティに参加した。

中桐さんの社員の方、パートナー企業の方、クライントの方とワインを中心としたパーティである。

中桐さんは、最近オフィスを広い所に移ったということで、新しいオフィスへ地図を片手に初めて訪問(場所は日本橋で同じ)。

ゴルフが上手な税理士さん、元裁判官で現在は弁護士の方、悠々自適なブルジョアの方など色々なキャリアの方が集う面白いワインパーティである。

写真は今回のワイン、シャンペンの一部。

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もっと沢山写真を撮ったのだが、画像が上手く保存できていなくて残念。

多くの参加者がワインに詳しいので、毎回中桐さんも魅力あるワインを手配してくれているので感謝です。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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2010年2月19日 (金)

能力(脳力)開発マシン~ボイジャー・エクセル

コンピューターの発達と低価格化で色々な優れたマシンが登場してきているが、もうかなり前に「能力(脳力)開発マシン」である、ボイジャー・エクセルを使っている。

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これについての細かなウンチクは避けるが、要するに外部からの効果的な光と電子音と脳が同調することが分かっているので、その性質を用いて著しい効果があるというもの。

さらに意識が身体内部に移行するので、禅と同じような効果がある。
#これで能力開発をすると、人間は空も飛べるようになる(ウソです)。

バイオ・フィードバック系の能力(脳力)開発マシンは、他にもありそのうち紹介しようと思う。

ボイジャー・エクセルや理論とバイオ・フィードバック系の能力(脳力)開発マシンの理論と実験データーについては、「メガブレーン」という書籍に詳しく書いてある。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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2010年2月18日 (木)

エンジニア的「夜の雪と人間の遺伝子」

昨夜は渋谷で打ち合わせがあり、帰宅するころにはすっかり雪になっていた。

最寄り駅からマンションまでの道のりは、ちょっと大通りを横に入れば車の通りも少なくなり、雪がシンシンと降る静かな夜道を一人歩いていると、微かだが言い知れぬ不安を感じる。

犯罪に巻き込まれる不安とか、幽霊などへのオカルト的な不安ではない。

人間が古来からもつ遺伝子に組み込まれた感覚がそうさせのだ。

現代では夜の雪や雨の中を出歩くことはごく普通のことである。

しかし、これもここ100年くらいの間に普通になったことである。

原始時代からつい最近まで、本来昼間活動する人間や動物が、夜に出歩くことは、生命を危険にさらすリスクを犯すことになる。

雪や雨の中であれば尚更である。

人間の遺伝子に組み込まれた防衛本能が、夜の雪の中をあるくことへの不安を感じさせるようだ。

一方で、現代人が忘れているこの防衛本能を呼び起こすことは、人間にとって必要なようで、ある種の快感も伴うようだ。

書店に行くと鉄道の廃線や工場や炭鉱の廃鉱の写真集が売られていて、なかなかの人気だそうだ。

鉄道の廃線や工場の廃墟のどこに魅力を感じるのだろうか?

廃線や廃墟の写真を見ていると言い知れぬ虚無感、不安感が、人間誰にでも沸き起こるという。

かって隆盛を極めた場所が廃墟と化す事実を眼にすると、「滅び」というものの現実を直視することになる。

動物なら全てが持つ「死」「滅び」という恐怖の感覚を、鉄道の廃線や工場の廃墟の写真を通して感じるからだ。

理屈でない人間が持つ遺伝子レベルの感覚に訴えるようだ。

本来ならこの言い知れぬ不安の感覚は、決して歓迎されるべきものであるはずだが、どうやら人間には避けがたい快感もともなうようで、オカルト映画の「怖いもの見たさ」などもそのようだ。

何となくわかる気がする。

大昔から人間は何千年もの間、感性や感覚を研ぎ澄まして生活していた。

その感性や感覚を使うことは呼吸することや歩くことと同じくらい普通なことなのだ。

現代生活の中で、使わなくなった人間の感性や感覚を呼び起こすことは、人間らしい感覚を取り戻すことだ。

すっかり野生を忘れた家猫でも、ネズミを見て「何かを感じる」ようなものと同じである。

鉄道の廃線や工場の廃墟の写真集は、そのような感覚を呼び戻すため、意味も分からず廃墟の写真集に引き寄せられてしまうのだ。

人間の感性や感覚を呼び起こすことは、人間の健全な生活には必要なようである。

人間が本来持つ遺伝子レベルの感覚や感性を殺すことは、人間の精神的バランスを崩すことにもなりかねないそうで、現代社会が持つもう1つの現代病へのリスクである。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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2010年2月17日 (水)

巷で氾濫する間違いだらけの要件管理・構成管理作業の実態

巷で氾濫する間違いだらけの要件管理、構成管理作業について簡単に言及したい。

日本では要件管理、構成管理作業の専門家、コンサルタントという人もいるようだが、本当に意味で正しい知識と経験を保有しているのか怪しい人が多い。

日本に来日する外国のエンジニア、コンサルタントに聞くと日本で要件管理、構成管理作業のコンサルタントという人でまともな人は見たことが無いそうだ(もちろん、きちんとした人もいるはず)。

先日も要件管理、構成管理作業で非常に重要となる「開放閉鎖原理」、「依存関係逆転原理」「抽象度安定原理」を知らないという要件管理、構成管理作業担当のエンジニアや要件管理、構成管理作業のコンサルタントがいたので驚いた。

さて、要件管理、構成管理作業について語る前にアーキテクチャについて簡単に確認しておこう。

ソフトウエア開発においてアーキテクチャは非常に重要である。

アーキテクチャというのは、狭義の意味では設計成果物でありコードである。

しかし、アーキテクチャには広義の意味がある。

広義の意味は、狭義の意味である設計成果物やコードコードに加えて、アーキテクチャを中心とした開発作業プロセス(Architecture Centric Development)やアーキテクチャの保守・拡張・再利用を効果的に実施するアプローチまでを含める定義である。

「企業」が単に組織構成や資本などだけでなく、そこで働く従業員、取り引き先、業務フローの流れなどからその企業の本質が評価されるのと同じである。

アーキテクチャも同様で、アーキテクチャの開発をはじめ保守・拡張・再利用には、設計手法や支援ツールおよび開発作業プロセスが非常に重要となり、これら全てが揃って初めて効果的なアーキテクチャの開発、運用および保守が可能となるからだ。

さて、前置きはこのくらいにして要件管理、構成管理作業について言及すると、要件管理、構成管理作業のみに注目して必要な作業をプロセス化したり、規則およびツールを用いて運用方法を構築しても意味が無い。

要件管理、構成管理作業は、これら自身が中心的な位置づけにあるのではなく、アーキテクチャの保守・拡張・再利用を効果的に実施するアプローチの1つとして位置づけられるからだ。

Eiffle言語の開発者で世界的な有名なバートランド・マイヤーは、ソフトウエア開発において要件変更は避けられず、アーキテクチャを含め色々な開発成果物に変更が及ぶことを考慮して数々の設計ノウハウと要件管理、構成管理作業ノウハウを述べている。

アーキテクチャの保守・拡張・再利用を効果的かつ確実に実施するためのアーキテクチャの設計原則を多く紹介している。

これらの中には、アーキテクチャの変更管理、構成管理を効果的に実施するキーの1つとして「解放閉鎖原理」を述べている。

「開放閉鎖原理」により構成管理のベースラインを安定させるのだ。

「開放閉鎖原理」は柔軟な設計のアプローチとして有名だが、最初の目的の1つは構成管理のベースラインを効果的に行い、設計作業をスムーズに行うことが理由の1つであった。

「依存関係逆転原理」「抽象度安定原理」も同様である。

「依存関係逆転原理」「抽象度安定原理」は、変更箇所を特定し要件管理や構成管理に大きな作業上のメリットをもたらすばかりでなく、要件管理や構成管理のプロセスが大きく変化する。

このように要件管理や構成管理は設計・実装作業と極めて強く関連し、アーキテクチャの構造にも強く依存するので、要件管理や構成管理の戦略や作業工数ががらりと変わるのだ。

海外の要件管理や構成管理のコンサルタントや構成管理担当者で、開発方法論や手法に知識がない人はないない。

それはそうだろう、「開発作業」の中の1つの作業である要件管理や構成管理を設計と切り離して考えられないからである。

つまり、アーキテクチャ開発戦略、採用する設計技法との整合性と効果、これらのことを考慮しない要件管理や構成管理作業は、目的と手段を履き違えている。

要件管理や構成管理作業にばかり時間がとられれ、本質的なメリットがあまり授与できない組織が多すぎる。

要件変更テーブル(表)や追跡可能性の依存関係テーブル(表)とそのメンテナンス方法にばかりに気を取られる組織がいかに多いことか。

それにMDA(Model Driven Architecure)のようなアプローチを併用すると、アーキテクチャ開発は全く異なったものになることがある。

MDAでは開発支援ツールを用いるために設計成果物の要件管理・構成管理も支援ツール上で行う場合が多い。

単に支援ツールが連携されいるという意味ではなく、アーキテクチャの設計結果に大きく依存することになるツール間の連携も非常に重要となる。

要件管理・構成管理作業では、組織や開発する対象が異なっても実施しなければならない共通のこともあるが、アーキテクチャ設計や効果的な開発技法で著しく異なることがなる。

もっと具体的に言えば、構成管理や要件作業で対応しなければならない成果物や作業にかかる工数を大きく減らすことができるのだ。

そして、このような開発こそが優れたアーキテクチャなのだ(広義のアーキテクチャ定義)。

また、構成管理ではベースラインを確立することが求められるが、ベースラインの確立のやり方(ベースラインの構造)は実に色々あるのだ。

そして、どのようなベースラインのやり方が良いかは、アーキテクチャ構造や設計プロセスとその戦略に依存する。

これかも分かるように、要件管理・構成管理作業には、充分な開発技法のスキルや経験が必要なのである。

あなたの組織の要件管理・構成管理作業は、アーキテクチャ開発戦略と採用する技法とどのように連携しているか工学的な見地から明確に説明できるだろうか?

CMMIでも構成管理(CM)や成果物統合(PI)でも、アーキテクチャとの関連性(インターフェースの整合性やベースラインについて)について上記で述べたことに関連することが登場するから注意して欲しい。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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2010年2月16日 (火)

MVPen~愛用している電子文具

電子文具には色々あるが、コンパクトでサッと使えるものが多くなっている。

写真は私が使っているもの。

充電式で消しゴム1個分の大きさしかないデバイス本体。

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ノートの隅ならどこでもセット出来て、専用のペンで普通にノートするとデバイスに記録される。

記録したのものはPCで整理・編集・管理できる。USBで接続すればOK。

PCに接続して使えば、プロジェクターなどで書きながら議論できる。

従来のものは特殊な専用ノートが必要だったりしたがこれは普通のノートでOK。

市販されている自分の好きなノートを使える。ノートの大きさも特に選ばない。

本体のデバイスに記憶できる量は、かなり大きいので何枚ノートを書いてもまず問題ない。

専用のペンも普通のボールペンなので、デバイス本体に記録しない時も普通のボールペンとして使えるから便利である。

MVPenのWEBはこちら。http://www.mvpen.com/

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2010年2月15日 (月)

「出版不況スパイラル」は出版社自身が原因?

キンドルなどの電子Deviceで読書をする時代になってきた。

世界的に出版会は大変らしいが、日本は危機的状況と聞く。

日本が特に危機的状況なのは、出版される本の質が著しく低下しているからのようだ。

多くの人が、

「今の書店の本はわざわざ買うような本がじゃない。

ビジネス書や自己啓発のような本は2時間もあれば読めるような内容が多い。

怪しい本が多いし、インターネットで直ぐ見つかるような事しか書いていない。」

と言う。

キャッチーな内容で敷居を下げて本を買ってもらおうという戦略が、完全にマイナスに働いている。

本来、ビジネス書や専門書の価値は、内容がしっかりしているからそ価値がある。

しっかりした書籍と同じ内容をインターネットで検索し情報を得ようとすると大変である。

ある程度高度な内容になると、インターネットでは情報検索に時間がかかるし、情報が分散しているので大変だが、書籍は体系的に書かれているので価値が高い。

ところが、現在の日本の出版業界は真逆を行っている。

こうなるとますます電子Deviceで読書をする時代を加速する。

日本の出版不況は、ますます加速するだろう。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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2010年2月 6日 (土)

梅園&彫刻の美術館&海@小田原・熱海に行くの巻

小田原・熱海に行ってきた。

熱海には有名な梅園がある。彫刻の美術館も併設されていて広い梅園である。

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ちょうど、梅まつりというイベントシーズンなので、多くの人が訪れていた。

熱海には熱海桜という桜があるがちょうど今が満開である。

それと、野口雨情とのゴールデンコンビで知られる、中山晋平記念館もある。

熱海はモナコに近い雰囲気を持っているということで、一部の資産家やビジネスオーナーが再開発を行っている。

ヨットハーバーはなかなかのもので、クルーザーを持っている人間の間では有名だ。

一般的な熱海というイメージよりも、ずっとよいスポットで垢ぬけている。

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2010年2月 3日 (水)

ANAも赤字で見る航空業界のビジネスモデルの危うさ

仕事の都合で電車、バス、飛行機をよく利用するが、飛行機ほど利用者にとって不透明な運賃体系はないだろう。

格安チケットやマイルなど一見利用者に便利に見えるが、本当に利用者の為になっているのかかなり昔から指摘する専門家は多い。

新幹線や特急列車の値段は、自由、指定、グリーンなどの違いはあっても値段が明確になっている。利用する時間によって値段が異なることもない。

一方、飛行機の場合は、国内線だと利用する時間帯によって極めて・著しく値段が異なる。

国際線であれば格安チケットなどはビジネスとエコノミーの値段が逆転する場合もあるらしいが、どうしてそのようなことが発生するのかは詳細は不明だ。

旅行代理店などの契約で空席で飛ばすより安くても売りたいということだろう。

ユーザーにはよく分からない航空会社による割引も色々存在しているようで、航空チケット代はユーザーにとって謎が多い、まったく不透明な状態だ(まぁだいたいどういうカラクリになっているかは分かるけど)。

同じ席に座っていても、乗客によって著しく値段が異なる状況が今の航空業界の運賃である。

前後左右の乗客は、全く違った値段や購入ルートでチケットを入手していると思うと非常に不思議な乗り物である、飛行機は。

このような状況では、割引の有難さよりも不公平感が強くなるし、航空会社にとっても不本意だろう。

さらに、航空会社では、どの席のどの客がいくらでチケットを購入したか、あるいはどのようなチケット購入ルートかが分かるようになっている。

ある国内航空会社ではマイルが貯まっている常連さんには、キャビンアテンダーがわざわざ席まで挨拶にくる。

他の顧客と差別化して今後も引き続き良い顧客であってほしいというところだろうが、乗客もキャビンアテンダーも本当このようなことが必要か疑問に思っているのではないだろうか?

電車やバスは国による割り振りや保護があるという指摘もあるが、それにしたってもう少し航空チケット代を明確な運賃体系にしないと、ますます格安戦争になるだろう。

JAL再生の道は厳しいだろうね。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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2010年2月 1日 (月)

今日から2月~気候も景気もはやく温かくなってほしい

今日から2月である。一番寒い時期である。今年も1/12が過ぎたことになる。

週末にTVを見ているとデフレが止まるどころか加速している深刻さを伝えていた。

大手企業は、利益確保を人件費の抑制や仕入れコストの抑制に走るから、雇用不安が一段と増すことになる。

このままでは2番底の不安は、払拭できない。

USも景気回復があるというが、失業率は悪化している。

景気を示す指標自体が問題があるし、見かたにも注意が必要である。

景気指標を示すものには幾つものものがあるが、どれもピントがづれている。

デフレ前には日本は戦後最大の好景気期間ということだったが、誰が好景気と感じただろうか?

世界同時不況の前からデフレであり所得格差、雇用の悪化は深刻な問題になっていた。

つまり、経済指標、景気指標とは、庶民が問題にしている興味や問題とは直接リンクしないと思った方がいい。

こうなるのは時代にマッチしないデーターを利用したり、政府に都合のいいデーターを選んで指標を表現しているものもあるから当然である。

日銀短観なども相当いい加減というか、都合のいい事ばかり言っているね。

また、このような指標は漠然と国や政府が発表とつい思ってしまうがそうではない。

失業率は総務省、有効求人倍率は厚労省の統計であり、統計上学的な視点からの相関関係は不明。

他の指標についても色々な機関が発表している。

データー分析の手法の世界では、用いるデーターやデーター間の関係が大変重要である。

データーの整合性や客観性およびどのような計算式やデーター分析手法を用いているか示されない限り、むしろ指標はエセ指標になると考えた方が良いといわれている。

グラフなどもよく見ると縦軸と横軸のデーターの比率が異なるなど錯覚を利用するものもあるから要注意だし、アンケートの質問内容やアンケートの仕方自体に問題があるもにも多い。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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