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2010年2月26日 (金)

トヨタ-オリンピックに見られる国際社会と日本人の意識のズレ

オリンピックの女子フィギアスケートで応援していた真央ちゃんが銀だった。

銀でも素晴らしい結果だがやはり金を期待していた。

トリプルアクセルを世界初2度成功したという高難度の演技であったが、銀ある。

ウルトラCを見事成功させたのだから金であってほしいというのが日本人の感覚である。

しかし、採点ルールがそうなっていないようだ。

モーグルの上村愛子も4位とメダルに一歩届かず非常に残念。

エアがどんなに素晴らしく決まってもタイムが大きなウエイトがあるとのことだ。

一番大切ななのは本人の達成感かもしれないが、確実に狙った結果を出すにはルールに沿った試合運びが大切だ。

日本人はとかく技術編重になる傾向があり、試合のルールや採点基準から離れるリスクがある。

USでのトヨタの公聴会を見ていて似たようなことを感じた。

USでの公聴会では土俵はアメリカ。

日本人的な情緒(Emotion)に訴える答弁は効果がない。

アメリカ人やヨーロッパ人は論理的合理性(Reason)が大切である。

アメリカ人は第一にそして純粋に、トヨタの社長に論理的合意性の答弁を期待しているのだが、今回のトヨタのと答弁は日本的「浪速節」の回答が目立った。

アメリカでは「浪速節」は意味がない。

一番気になったのはアクセルのクレームについて、トヨタが会社として何時把握したか?という質問に明確に答えず「誠意もって対応するとか」、「対応に遅れたことは反省している」など質問と直接関係ない回答をしていた点である。

アメリカ人はあのトヨタの答弁で相当不信感を抱いたはず。

かなりマズイ答弁だった。

なぜはっきり日時を明言しないのか誰もが不信感を感じた。

おそらくトヨタの社長に周囲のだれかが、事前に想定問答のシナリオを作り、あの質問がでたら回答するように促したのかもしれない。

日本的な問答では、誠意を見せたのでおたがいが歩み寄り、善処しようということでOKになるが、アメリカでは逆効果である。

たぶんUSでは大手企業に過敏なほど制裁を課す傾向があるため、トヨタとしては公聴会で参加者から理解を得るよりも、大きなマイナスイメージを避ける回答を選んだのだろう。

しかし、逆効果なのではなかったか?

私が外資系企業で働いたから分かるのであるが、まずアングロサクソン系の国民は、

問題の正確な把握=>原因究明=>解決策の検討=>解決策の実行=>再発防止

という問題解決フレームを考える。

そういう思考癖なのである。

そのために公聴会でのトヨタの回答からは、「問題解決フレーム」を実施する具体的な情報が得られ無かったと判断するはず。

国際社会では、問題があれば素直に認め、それについて原因分析と反省および対応策・予防策を示すほうがずっと誠意があると判断される確率が高い。

論理的合意性があり、素早い対応を見てとれるからである。

しかし、意味不明な「善処する」とか「精神誠意をもって対応する」と言っても、具体的に何をどうするのか?原因と責任は誰にあるのか?が不明であり到底納得できないために信用を勝ち得ることができない。

アメリカとしてもトヨタを信頼して原因究明と再発防止を期待していいのか判断できない。

日本人は誠意も実力もあるのだからもう少し国際的な舞台での振る舞いを身につけたい。

トヨタの実力は誰が見たって世界トップレベルで、誠意だって相当高いのであるから自らマイナスな行動は本当に損である。

トヨタよ頑張れ!!

これまで日本経済を牽引してきたのだから、トヨタが原点回帰できれば再び輝きを取り戻せる。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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