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2009年12月21日 (月)

映画「ヴィトゲンシュタイン」

大天才哲学者・言語哲学者である「ウィトゲンシュタイン」をDVDで観た。

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過去に一度観てるが、改めて休みに観た。

最初に思う感想は、やっぱり妙な映画だと思う。

ウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」や「哲学探究」についての解説ドキュメンタリー映画ではないし、天才ウィトゲンシュタインの研究者としての秘密を探る映画でもない。
#私も最初は「論理哲学論考」や「哲学探究」についての解説ドキュメンタリー映画だと期待して観た。

この映画はウィトゲンシュタインという人物をかなり知っている人向けの映画だろう。
#論理哲学論考や哲学探究の中身を理解していなくてもよい(と言うよりまずいないか)。

ウィトゲンシュタインを知らない人や興味ない人が観たら、意味が良く分からず途中で観るのを辞めるだろう。

映画のストーリーは、ウィトゲンシュタインの子供のころから他界するまで描かれており、史実と一致している。

ラッセルも登場し、「論理哲学論考」や伝言ゲームをケンブリッジ大学で学生に指導している場面もある。

終盤には「哲学探究」について執筆していることをイメージさせる場面もある。

ウィトゲンシュタインが一時哲学から身を引き、学校の先生になった時代があるが、その場面もあり生徒に対して理解が悪いと女の子をヒステリックに叱責している場面もある。

この場面などは、生徒を虐待して辞職になる過去のことだとすぐ分かる。

いづれの場面も詳細な解説や分かりやすいストーリ展開として描かれていないため、ドキュメンタリーのような写実的では無く、ある種ウィトゲンシュタインの人生と成果を戯曲風に表現したかったのだろう。
#序盤変な宇宙人みたいなのが登場する、そもそもDVDのジャケットも妙だ。

ウィトゲンシュタインをよく知っている人間が観ると「あぁ、このシーンは、あの事だ。」と分かるが、ウィトゲンシュタインを知らない人間がみると意味が不明なのではないだろうか?

この映画は何らかの形で「論理哲学論考」や「哲学探究」に興味ある人が観ると、その人なりに異なる感想を持つようだ。

20世紀最大の哲学者、論理学者として、ゲーテルとどちらが天才か比較されることが多々あるオーストリアの偉人の映画は観ておいて損はないかもしれない。

HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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