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2009年12月 9日 (水)

フランダースの犬と忠臣蔵の共通点~歳の瀬になると思いだす

12月に入り歳の瀬が迫ってくると毎年必ずと言っていいほど忠臣蔵が放送される。

討ち入りの日が12月だからだ。

日本人にとって忠臣蔵は特別である。

フランダースの犬の主人公ネロが教会で死んでしまうのでもクリスマスの日であるから12月だ。

「フランダースの犬」は日本での人気が群を抜いており、他の国では全く知られていない国もある。

もっとも日本人のほとんどは、原作を忠実に翻訳した小説を読んだのではなく、100%と言って良いほどカルピス名作劇場(のちにハウス食品がスポンサー)のアニメを通じて知っているという点も独特だ(そう思うと、カルピス名作劇場シリーズは偉大だなぁ)。

フランダースの犬というとアニメのネロとパトラッシュの顔が浮かび、主題歌が今でも聞こえて来そうだ。

ただし、アニメと原作は違うところも多いとのことだ。

アニメの方がネロが純粋に描かれており、ストーリーも悲劇的な状態へと向かう筋書きになっている。

アメリカでは5回ほど映画化されているが結末がハッピーエンドに変えられている。

ベルギー本国では「フランダースの犬」は人気がない。

一方、日本人の観光客が非常の多くネロの見たルーベンスの絵の前はいつも日本人の観光急客であふれている。

忠臣蔵とフランダースの犬がなぜ共通点があるか?

それは、ベルギーのあるTVプロデューサーがルーベンスの絵の前で涙を流す日本人を見て、

「なぜ、貧しく死んでいく物語の主人公に日本人はここまで感情移入するのか?」

を不思議に思いドキュメンタリー番組を制作したらしい。

テレビ局が日本人の歴史と感性を調査し出した結論は、

「日本人の持つ滅びの美学」

だったという。

忠臣蔵もフランダースの犬も最後は死んでしまうが、主人公の純粋で何もかも自分の心の中に秘めたま、他人に何も話すことなく消えていくという生き様が、日本人の死に対する1つのあり方ということだろう。

単なる自己犠牲でもなく、自分の信念と価値観を踏まえた上での死に対する姿勢だという事と思う。

大石内蔵助は「あら楽し 思いははるる身はすつる 浮世の月にかかる雲なし」と辞世の句を残して切腹になる。

ただし、人生は生きてこそ価値があるので「日本人の持つ滅びの美学」は、安易に語るべきものではないだろう。

フランダースの犬と忠臣蔵が日本人に人気があるのが、ベルギー人によって少しばかり分かった気がする。

HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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