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2009年9月27日 (日)

言語に関連する遺伝子と脳の機能~森田勝之氏の話

9月26日は横浜に出掛けた。

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言語に関連する脳の研究をしている森田勝之氏の話を聞くためである。

原始的なタンパク質の生き物(アメーバーのような)ものから脊椎動物、そして人間の脳の発達の歴史の解説から始まり脳の言語野の解説、そして数々の言語に関する世界の研究成果の解説がされた。

HARI遺伝子、PDYN遺伝子、FOXP2遺伝子、マイクロセファリン遺伝子、ASPM遺伝子などを脳の断面図を使い説明してもらった。

脳の発達の経緯と言語を話す、理解する、習得するなどの関係は非常に強く、小脳が大きく関わっていることも説明してもらい、小脳は「成功パターンの貯蔵庫」である話は非常に印象に残った。

小脳は以前は運動をつかさどると考えられていたが、言語に欠かせない文法などの習得と運用の機能を持っているとのことだ。

小脳に障害が出ると文法運用能力が低下もしくは失うことが分かっているそうだ。

特に動詞と目的語の結び付きのパターンは小脳が大きな役割を果たしているそうだ。

森田氏の説明で、世間では山の様な英語学習の書籍やCDが出ているが、脳の仕組みや言語を理解する脳の場所や仕組み(情報伝達経路など)から評価するとほとんどがNGであることがあらためて個人的に実感できた。

ブローカ野、ヴエルニッケル野、側頭連合野、視野野などが読む、聞く、話す、理解するという作業のときに脳の神経伝達のパターンが大きく異なるのだから、巷の外国語学習がいかに無駄な学習方法が多いことか。

一例として、英語の映画を見ながら俳優が話している英語の字幕を観ることは極めて効果が薄い学習法などを脳の神経伝達経路の科学的観測データーを用いて説明してくれた。

これは英語を母国語とする人間でも映画を見ながら英語字幕を観ることは意味の把握の低下を招くということが実験で分かっているそうだ。

同じ理屈でTVで日本語のテロップがしばしば出るがあれも日本人には良くないだろう。

効果のない外国語学習法の恐ろしいところは、その方法で学習を続けると全く関係ない神経回路が強化されるので、ますます外国語運用能力に悪影響を与える恐れがあることだ。

今注目されている英語の音読も、狙いとやり方を注意しなければ効果がないこともある。

いまの学校教育について言うと、中学英語教科書については、非合理的な内容で、英語運用能力にとって効果が薄い構成になっていることを数々の実験データーからの根拠を用いて説明しされていた。

自分の外国語学習法で効果があった方法の感覚と今回の森田勝之氏の話は非常に一致していたので、非常に強い納得感を得た。

森田勝之氏は非常に丁寧で親切な教育者&研究者である。大学の先生もされているのでユニークかつ効果の高い授業をされているのではないかと思う。

今日の森田氏の話は、色々な情報を得ることができ、私のエンジニアリングの研究にも上手くとりこめそうな印象がある。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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