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2009年4月15日 (水)

日本の理科系教育に不足しているもの~日本からスピノザ、ライプニッツ、ゲーテル、ウィトゲンシュタインが登場しないのはなぜか?

EUのエンジニアと議論していて感じることは、哲学や数学の教育が十分にされているということだ。

日本では哲学というとすぐにソクラテスやプラトンを連想するらしい。間違いではないが、決して正しい認識ではない。

哲学の範囲は広い、哲学にはカントール、ヒルベルト、ゲーテルの論理学(数学基礎論)なども含まれており、医者、エンジニアなど理系全般の基礎的素養には不可欠な思考訓練や手段が含まれる。

なお、哲学に全く興味がなかった方に老婆心ながら忠告すると、今流行の「成功哲学」とは全く異なるものであることも付け加えておく(笑)。

今流行の「成功哲学」は、はっきり言って物事を表面的にしか捉えていない「処世術」の域を出ていないものが多い(全部とは言わない)。

日本は石油、ガス、農地などの天然資源が無く、土地も無い。

資源と言えば国民だけである国は、科学や工学および医学などの分野で、未解決の問題に対して真剣に対応し、時間がかかっても高度な研究開発で次世代を切り開こうとしない限り衰退する。

日本社会も米国の金融至上主義に陥り、日本国としての財産(発明、研究成果)がなかなか生まれず、研究者や教育者を評価しない点も問題である。

スピノザ、ライプニッツ、ゲーテル、ウィトゲンシュタインなどの有名な哲学者(日本人に分かりやすくあえて言えば、論理学者、数学者、科学者などに近い)が登場しないのは、国策の問題でもあると感じる。

日本は製造業は強いが、本来、理論物理学、数学および医学にももっともっと素晴らしい成果を出せる国民である。ノーベル賞で日本人が理論物理学に伝統的に強いのがその証拠である。

目に見えない難解なテーマである量子力学、宇宙、数学および音楽の分野では、圧倒的にヨーロッパの学者が素晴らしい功績をだしている。(量子力学では、アインシュタイン、スティーヴン・ホーキング、シュレーディンガー、ハイゼンベルク、ジョン・フォン・ノイマン、コペンハーゲン、more and more)

日本人だって負ける訳がない。それには今の日本教育システムと国策を変える必要がある。

やはり論理学的思考訓練を重視&評価する社会で教育を受けた人々は、量子力学、宇宙、数学および芸術の分野では最高のパフォーマンスを発揮するからだ。

日本も本質的ではないことや短期的な成果を評価したり、つまらない処世術を追うのはもう止めよう。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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