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2009年4月 6日 (月)

インドのタタ自動車の「ナノ」について考える

昨年からインドのタタ自動車の「ナノ」が衝撃的な値段で話題になっている。

価格が約22万円だという。

日本やEUおよびUSと比較して物価がかなり安いインドでもかなり衝撃的な安さだ。

安いナノであるが、色々な課題も指摘されている。一番の問題は「安全性」である。

確かに生産コストをぎりぎりに抑えているので、日本車やヨーロッパに自動車に比べたら安全性への配慮は相当見劣りするだろう。

あまりスピードが出せない日本でも一般道を走ったら相当危ない気がする。

ただし、安全性に意識が行くのは、あくまで日本人やヨーロッパの人の中で比較的高級な自動車を購入できる人たちから見た意識ではないだろうか。

客観的に見れば、世界の大部分の人々は経済的にゆとりがない人が多く、安い自動車を求める人たちが多いのは事実だ。

安全性についても視点を変えると違った考えが出来る。

日本で日常的に見かける子供を前と後ろに乗せているオバちゃんの乗っている自転車達はかなり強引な走りだ。

本来、自転車の二人乗りは法律で禁止だが、子供を前後に載せているオバちゃん達(3人乗り)の自転車においては、警察も取り締まる様子は全く無い様で(なぜ?)、我がもの顔で疾走する自転車は、歩行者や自動車のドライバーにとっては脅威の存在だ。
#日本は法治国家では無いのか?

宅配ビザ、飲食店の出前持ちなどの原付バイクの走りも相当危なっかしい運転を目にする。

自転車や原付や自動車を単純には比較できないが、原付バイクや自転車は、歩道を走れず、一般道を普通車と一緒に走ることになるからかなり危険が伴うハズだ。

現実問題として、このよう観点から考えるとナノの方が安全と考えることもできるかもしれない。

安全基準の認可の問題があるが、中国やタイやベトナムなど自転車や原付に変わるニーズとしては十分な可能性を秘めている。

ナノが成功すれば、ナノの後継車が次々とリリースされるだろう。世界中の自動車メーカーにとっては気になる存在である。

電気自動車も中国のメーカーが破格の値段で売り出す計画があるという。

いよいよ先進国の自動車メーカーは、本当の価格大競争時代に突入することになる。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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