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2009年3月 5日 (木)

エンジニアための経済予測~オバマ大統領になって何か変わるか?

今日はいつもと嗜好を変えて今日は「エンジニアための経済予測」と題して2009年以降の国際的な経済状況を予測する。

大熱狂のうち、オバマ大統領が誕生したが何変化するか?

オバマ氏は「Change」をスローガンに掲げて大統領になったが、このChangeはあくまでアメリカの都合だけを考えていることを理解する必要がある。

ヨーロッパやロシアおよびアラブ諸国は当然、オバマ氏が「Change」をアメリカの都合だけを述べていることを知っている。知らないのは日本人だけ。

オバマ氏は「Change」は、強いアメリカを標榜しているがアメリカが経済的に復活するとは、アメリカの都合良い経済政策を世界中に押し付け納得させ従わせることである。

アメリカは膨大な国債があり世界中に購入させている(ドル勢力圏と呼ぶ)。そして、もともとアメリカはこの国債を返済する気持ちは最初から全くない。国債をじゃぶじゃぶ印刷し発行するこのものがアメリカの戦略そのものである。

アメリカは世界中に国債を購入させる代わりに政治的な駆け引きとアメリカに海外の製品を輸入することで債務をペイしおてもらおうと言う戦略である。

そもそもアメリカの大統領も日本で理解されているほど実のところ権力はない。実際にアメリカを支配するのは、穀物メジャーであったりオイルメジャー(かつてほどの勢力はない)や金融系の勢力などだ。

だから、いくらオバマ氏が正統的な知識人であってもアメリカの実社会の影響力をもった勢力が変わらないから同じである。オバマ氏はあくまでアメリカの実社会の影響力をもった勢力の許容範囲内で政治をするだけである。

良く円が対ドルについて円安とか円高とかいうがあれは実質の状態を反映していない。

円はドルにペッグしているので、円対ドルだけ見ていても全くドルの実力も円の価値も分からない。早い話がアメリカの言いなりで円の価格が決められているということだ。

日本は膨大なアメリカ国債を保持しているが(無理やりアメリカに買わされている)、少しでもアメリカ国債を金に換えようと売ろうとすると、アメリカがもの凄い剣幕で日本を叱責する。アメリカ国債の価値が下がるからだ。

私達日本人から見ると債権国の日本が持っている権利を行使して何が悪いのかと考えるが、アメリカにはそんな常識は通用しない。この姿勢は他の国に対してもアメリカは同じ。

そして、オバマ氏も全く同じ姿勢を優先し、アメリカの都合だけを考えた政策を取り続けることは自明。

オバマ氏にとってはアメリカ経済の再建が責務だから彼は正論を主張しているつもりだろうが、他の国にとってはタマッタものんじゃない。だから、オバマ氏が日本にメリットになることは事実上何もないと考えた方が良い。

特にアメリカ経済が最悪の状態だけに、なり振り構わず自国の都合を押し付けてくるはず。なんとしてでも、アメリカ経済を再建しなければ、彼が非難を浴び失脚するからだ。

まぁ、一番いけないのは日本が明確な国際戦略と主張を持たないということだが。。。。

アメリカのお山の大将の行動が見て取れることに、対キューバがある。まぁ歴史的にいろいろあったが(最近注目されているチェ・ゲバラなど)キューバは、社会主義国だ。

他の国が何の主義を取ろうがその国の勝手と思うが、これまでの経緯もありアメリカは違う。

アメリカの支配下(ドル勢力圏)に入らない国は徹底的に排除する考え方だ。

例えば、キューバ行きの飛行機は、アメリカ上空を飛行することも許されていない。

キューバの国の飛行機ならまだしも、たとえ日本だろうが、中国だろうがどこの国の飛行機でもキューバに行く場合はアメリカ上空を飛行できない。もうめちゃくちゃな論理だ。

それから、アメリカは「金(キン)」に対してもアメリカドル勢力圏下の国には、ドルの価値が下がると、各国に金を放出させるように指示をだす。金の価格とドルは反比例しているからだ。しかも、金を購入するとIMF(ほとんど=US)に通知するシステムもある。

とにかくアメリカは金を敵視している。と言うのも、EUやロシアでは資産保全として今だに金が高い資産価値を持つのだが、大量にドルをまき散らしたいUSにとっては、兌換紙幣のなごり的な思想をひどく嫌っている。

現在の信用マネーでは、世界中を席捲している基軸通貨のUSドルの価値を信用しないという行為が、「金購入」という行動と判断するからだ。歴史的に見てもUSは過去なんども金のネガティブ・キャンペーンをしていて、驚くことにUS国民が金を買えなくしたこともある。

それでも、ロシアのカスピ海の石油や天然ガスの影響でアメリカ帝国も本当に正念場を迎える。

アメリカの経済はおそらく2009年はもっともっと悪くなるので、世界的に問題になり、USドルの基軸通貨をはく奪する議論まで行かなくても、ロシア勢力圏では、ルーブルによる貿易の決済が行われる気運がますます高まるだろう。とにかくアメリカのワンマンにはうんざりしている国が多くなりすぎた。

時代は今後時間をかけてマルチ・キー・カーレンシーに時代になる可能性がある。

ロシアやアラブの一部はユーロ決済やルーブル決済を実施し始めていて、その範囲をじわじわ大きくしたい意向だ。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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