アーキテクトになるための書籍シリーズ9~書籍「システム開発JSD法」
アーキテクトになるための書籍シリーズ9は、ジャクソン法の書籍である。
これも1989年の出版だからかなり以前の出版である。
このジャクソン法は日本では正しく伝わっていないことが残念である。
日本ではもっぱらジャクソンプログラミングという、方法論の一部のみ紹介されてきた。
そのためか、下流の開発工程を対象としているイメージが定着してしまっている。実際のジャクソン法は構造化手法とオブジェクト指向の両方を持ち合わせている開発手法である。
ジャクソンは、ケンブリッジ大学とオックスフォード大学をでているのでヨーロッパでは有名な方法論で、JSD+やOO-JSDなどのいくつもの方法論が発表されている。
ヨーロッパに主に利用されているために、ジャクソン本人以外にもJSDをベースにしたいくつもの方法論が提唱されている。
今日でもヨーロッパでは最新の内容を反映したJSDの流れをくむ開発方法論が利用されている。
1990年ごろ、最初の会社でリアルタイムシステムの制御装置の開発をしていたころ、イギリスの会社にエンジニアと打ち合わせを持った時、USで有名なOMTについて尋ねたとろヨーロッパではあまり知られていないと言っていた。
一方、日本やアメリカではJSD系の開発方法論はあまり知られていなかった。どうやら、日本はUSに事情ばかりしか知らないようで、もう少しヨーロッパに目を向けた方がいいとその頃から感じていた。
=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=
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