アーキテクトになるための書籍シリーズ~書籍「プログラム言語処理系(岩波講座ソフトウエア科学)」
本日紹介する書籍は前回予告した通り書籍「プログラム言語処理系(岩波講座ソフトウエア科学)」である。
この書籍は私がヒューレットパッカード時代の先輩であるエンジニアの方に頂いた思い出深い書籍である。
言語処理系開発者であったその方に頂いた書籍である。もう10年以上前の話だ。
内容は言語処理系開発者に必要な解説がびっしり埋め尽くされている。
私もこの書籍はところどころ参照するくらいできっちり通読はしていない。しばらくぶりに手にした。
ところどころ先輩であるエンジニアの方の書き込みがびっしりされている。
ほとんどが論理式的な形式記述の書き込みだ。
技術雑誌の特集なども執筆されていたから、実力も専門性も高い方だった。
この書籍の内容は全てのアーキテクトに必要ではないが、ソフトウエア開発を実施している人には、この書籍の初歩的な部分は理解しているはず。
先日あるエンジニアとソフトウエア言語の話になり、私が「Pascalは1パスだよね。」と話したときに「1パスってなんですか?」って聞かれて驚いたことある。
ソースコードがどのように解析・変換されてリンクや実行コードになるかは誰でも知らないといけない原理なんだがなぁ。。。
さて、私は言語処理系開発者ではないが、言語処理系開発者になるには、あとはこのような体系的な書籍を何冊か読み実践を積む必要がある。
この書籍を頂いた時には、先輩であるエンジニアの方はもう管理者であったが、以前は専門性が高いエンジニアだからこそ人望も管理者としての適性もあった。
優秀なエンジニアが良い管理者になるとは限らないのはご存じのとおりであるが、この逆もしかり。
専門集団を管理する管理者は、高い専門性と実績がなければ若いエンジニアや部下はついていかない。
実はこれチェスのグランドマスターで昔のチャンピオンだったボビー・フィッシャーが言った言葉。
これは仕事、スポーツ、芸術でも同じである。
=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=
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