オブジェクト指向モデリングの正統派~オブジェクト指向方法序説
今日は書籍「オブジェクト指向方法序説~基礎編」について紹介。
順序が逆になるが、以前今回紹介する書籍の続編「オブジェクト指向方法序説~実践編」を紹介した。
今回紹介するのは基礎編。
個人的にはオブジェクト指向モデリングの正統派的な印象をもっており、大変好きな書籍の1つだ。
もっとも何をもって正統派というのは議論があるが、個人的な嗜好で言えば、哲学で語られる論理学の基盤が強く、それを基礎的な部分から解説している点。
多くのオブジェクト指向の手法や方法論で登場するモデリングは、開発初期にも関わらず強引に開発対象に対して同値分割を強制する。
これは主に設計と実装で大きなモデルの変化をさせないためであるが、逆にそれが開発書記で必要となるモデリングの本来の価値を減らしてしまっている。
この書籍ではモデリングの持つ価値や意味を分かりやすく解説している点がいい。
ただし、この書籍はモデリングの解説に焦点を置いているので、現場での開発プロセスや実装までつながる具体的かつ実践的なモデリングという解説を求めている読者には不満かも知れない。
また、書籍がUML登場以前なので著者のノーテーションで描かれている点も注意だ。データーベースで良く用いるE-R図のノーテーションを基盤としている。
もっとも、この著者のノーテーションも良い点を持っており、大変興味深いことが分かるだろう。
=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=
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