アーキテクトになるための書籍シリーズ4~「戦略とパターンによるビジネス・オブジェクト・モデリング」
今日紹介するのは書籍「戦略とパターンによるビジネス・オブジェクト・モデリング」である。
この書籍も今でも手に入るのか分からないが、手に入る場合も入手しずらいと考えられる。この書籍は読みやすい点が良い。開発上流のモデリングの考え方を述べている。
書籍の構成は、モデリング対象のドメイン、テーマ、トピック別に解説が行われている。
会話調の文章の解説も特徴的だ。
モデルはUMLとOMTとコードヨードンの3つのノーテーションが掲載されている。
モデルの考え方は結構手法や方法論の提唱者によって考え方が異なるのだが、著者のピーターコードは分かりやすいモデリングをするタイプ。
モデルの作成過程を示してモデリングのポイントを説明している。
一方、この書籍の特徴が欠点に感じる方もいるかも知れない。
UMLとOMTとコードヨードンの3つのノーテッションが掲載されているが、あまりメリットはない。
実のところ、僅かに3つのノーテッションにはお互いにないメリットを持っている(コードヨードン法では、クラス/オブジェクトの関連の区別を同じ図で示せる)。それでもあえて掲載する理由は感じられない。標準となっているUMLだけで十分である。
それと、UMLについては原則しらないと本書は読めない。また、事実上簡単なモデリング経験があり、モデリングに対する興味や問題意識も必要だろう。
以上の点にだけ注意すれば、最上位のモデリングの考え方を学ぶのには楽しめる書籍である。
=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=
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