映画「The Moon」を観てきたの巻き~アメリカの金字塔-アポロ計画
週末にいつも行くシネコンで映画「The Moon」を観てきた。かなり遅い時間から始まるので深夜割引があった(1200円)。
この映画は前々から興味があった。ドキュメンタリーの映画ということもあり、NASAの未公開映像もあるというので興味深々であったが観る前のイメージとかなり異なった。
映画は歴代の元宇宙飛行士のインタビューを中心に構成されており、おそらく映画の半分は元宇宙飛行士のインタビューだろう。そのため、宇宙空間やロケットのダイナミックな映像目当てで期待していくと、少々だがガッカリするかも知れない。
勿論、ロケットの打ち上げシーンや月面着陸および大気圏再突入の際の宇宙船内部から見た映像もある。
それでも何か物足りない印象が残った。ロケット発射、事故のシーン、月面での映像は本邦初公開のものもあるのだろうが、以前見たことある映像も多い気がした。
個人的な感想だが小学生や中学生にはあまり向かない映画だ。
ロケットや技術的な解説よりも元宇宙飛行士の回想的な内容が強い気からだ。
もしかしたら宇宙飛行士たちと同世代のアメリカ人が観ると楽しめる映画なのかも知れない。
それでも、リアルタイムにアポロ11号の月面着陸を知っている世代の日本人や宇宙開発がとっても好きな人には楽しめるだろう(私は小さかったのでよく憶えていない)。
今だにオメガのスピードマスターが、この世代に人気なのはアポロ計画の影響が絶大だ。
映画の最後に元宇宙飛行士が一人一人アメリカの月面着陸の捏造説にコメントするシーンがあるのだが、ある一人のコメントが面白い。
「アメリカ人は2人の間の秘密も守れないのに、アポロ計画が捏造ならとっくに誰かが喋っているよ。」
それでも映画を見てつくづく思うのは、アメリカのアポロ計画は本当に凄いと思う。
これまで月面に行ったのは長い歴史の中でアメリカだけである。当時のロケットのコンピューターは真空管で出来ていたと言うから、どれだけ凄いことか分かる。人間やる気になれば何でもやれる証拠だ。現在の技術でも月面着陸は難しい。
アポロ計画は40年前に、月面着陸を8回実現したんだからね(アポロ11号以降では13号だけ行っていない、映画になったから有名だけど)。
アメリカのアポロ計画当時の技術にかける熱意を見ると、今のアメリカが金融ビジネスばかりに傾いでいるのが残念だ。
ただ、アメリカが再び月面を目指すという話題があるから、昔のアメリカの情熱が蘇ることを心から期待している(戦争なんかしてる場合じゃナイゾ)。
(映画の公式サイト:http://themoon.asmik-ace.co.jp/)
=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=
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