日産自動車がマーチ生産をタイへ全量移管の衝撃~大手製造メーカーの日本流出へ
昨日のニュースで「日産自動車がマーチ生産をタイへ全量移管」というのを読んだ。
日経新聞によると、自動車メーカーが過去に主力商品の生産を海外に全面移管する例がなかったと言う。非常のショッキングな解説がされている。
製造業の多くが開発や生産を日本での開発や生産に限界(悲観?)して、海外に移転することが2009年から本格化するかも知れない。
タイでは前々から、日本語教育を含め専門教育を日本の大手製造メーカーとタイ国の協力のもと学校で指導されていた。
トヨタなどは日本的な教育をタイの若いエンジニアに熱心に行ってきた。いづれはタイで生産や品質管理活動を実施することに力をいれている。
実際に会うとわかるが、タイのエンジニアや中国の大連のエンジニアは本当に日本語が上手な方が多い。日本の専門知識を学ぶ意欲も高い。日本の製造技術に、尊敬とあこがれも持ってくれている。
今回の日産のニュースでは、急激な円高が主な理由と言われているが、急激に進む少子化対策、景気対策、雇用対策および教育への対応が無策な政府に見切りをつけ始め、将来的に不安が多い日本よりも、タイやアジア諸国および東欧に開発や生産拠点を移したいというのが本音ではないだろうか。
なぜなら、急に主力製品をタイに移管することはで出来ないから元からあった計画で、今回の不景気で前倒しになっただけだ。
しばらく景気が低迷すると予想されるのに、国が無駄使いを止めずに、消費税を高くしたら、メーカーや商社はタマッタもんだじゃない。売れるものも売れなくなる。
海外に企業が生き残りを掛けて流出したくなるのも仕方がない。企業も倒産しないために必至だからだ。企業もなりふり構わず倒産を避けるために色々しなければならない。
産自動車のマーチと言えば主力商品である、タイに生産を移管すれば当然生産に関連する多くの業務も日本からタイや他の国に奪われることになる。
しかし、悲観するばかりでは仕方がない、中小企業を含む日本の多くの企業も戦略次第ではこれからの時代も安定した売り上げは可能だ。
今は世界中が大不況だからこそ、これまでの制約や体制が崩れ「ガラガラ、ポン!」が出来る。チャンスの時代でもある。
マスコミは日本企業が低迷しているというけど、実のところ何だかんだ言っても日本企業の大部分は技術力は高い。
だから、その技術を上手く応用すればいい。それと、仕事の仕組みも変えていく必要がある。秘策はあるはずだ。日本企業の未来は明るくなるように支援しているのはその為だし、非常に期待している。
=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=
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