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2008年12月 3日 (水)

巨匠建築家黒川紀章の「黒川紀章ノート」

私が折に触れて読み返す本に「黒川紀章ノート~思索と創造の軌跡」がある。

黒川紀章氏と言えば、既に他界されたがその功績はあまりに大きく、一言で説明するのが難しい。晩年の黒川氏は選挙活動のイメージが強いから、若い方は黒川氏の凄さが分からないかも知れない。

常に新しいテーマの建築で、TVや雑誌の露出度も高い黒川氏であったが、圧倒的な創造性や設計能力はどのように身につけたのか昔から興味があった。

黒川氏は若いころから単なる建築家の域を超えていて、ファンションや生活全般にまで注目されていためにカリスマ性が高かった。若いころから黒いスーツのファッションを着こなし、まるでタレントのようにTVや雑誌へ出演している。今でこそ黒いスーツは誰でも着ているが、以前は黒いスーツは喪服しかなく、日本では誰も着なかった。

そしてあの世界的な活躍であるから、黒川氏の才能が尋常でないことは誰にでもわかった。全く建築のことなど興味無い方でも、黒川氏を知らない人は少ないから、建築家としてここまで有名なのは異例中の異例だろう。

黒川氏の知識と大学院性の若いころから世界的に活躍していた原動力はどこにあるのを以前から知りたかった時に出くわした書籍が「黒川紀章ノート~思索と創造の軌跡」である。1994年に出版されており、約600ページ近くにも及ぶ

内容は相当に貴重なことが書かれており、内容の専門性から見てゴーストライターが書いたとは考えにくい。かなり学術的なことが図面や当時の新聞記事、学会論文などを掲載しながら解説がされている。

これを読むと黒川氏の凄さが改めて理解できる。建築の知識はもちろん、科学全般、文学、歴史に深く通じていることが分かる。やはり、ここまでの知識がないと都市全体を設計するようなことは出来ないのだろうか。。。

ただし、建築を専門とする人以外の方がでも十分読むことができる。それは黒川氏が研究している内容が量子力学や宇宙論、心理学なども含め多岐に渡るため、もはや建築学と言う範囲を超えた内容であるということも大きい。おそらく創造的な仕事をされている方には、知的好奇心を満たす内容と思う。
この書籍については、後日また取り上げたい。

Photo

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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