書籍「Grails徹底入門」
今日紹介する書籍は「Grails徹底入門」(翔泳社)である。
私が親しくさせて頂いているメタボリックスの山田正樹氏(http://www.metabolics.co.jp/)と数人の方達によるGrailsの詳細な解説本である。
本書はシステム開発で威力をもたらすGroovyとGrails自身の解説とGroovyとGrailsを活用したアプリケーション開発方法が徹底的に解説されている。
Grailsとはエンタープライズ系のフルスタックWEBアプリケーションフレームワークである。GroovyはJavaと極めて親和性の高い動的なスクリプト言語として設計された。
Grailsのメリットと特徴は、Java開発で蓄積された経験や資産(品質、信頼性、スケーラビリティ)をそのまま活かせるという点で、システム開発をこれまで以上に迅速に行なうことが可能となる点である。
最初手にしたときは、内容の詳細さとボリュームから洋書を翻訳したのかと思われた。
500ページ以上のページ数があるからだ。
昨今の出版不況の影響か、それとも、日本人技術者が書籍を読まないせいか、日本人が執筆する書籍はごく初歩的な入門レベルに留まっているページ数が少ない書籍が多いからである。
そういう意味で、本書はボリュームと内容の両面でGroovyとGrailsについてとも学習したいエンジニアや管理者にとっては貴重な書籍である。
インターネットで多くの情報を検索できる時代であるが、散発的な情報収集になりやすい。その点、本書は体系化された一貫性のある情報を手に入れることが可能である。
本書はGroovyとGrailsの解説から始り、ドメインモデリング、アキテクチャ設計、テストの解説なそ実業務で必要となる知識を、アジャイル開発、ユースケース、クラス図、GUI画面によるサンプルを用いて詳しく解説されている。
単にGroovyとGrailsの紹介ではない。
GroovyとGrailsを理解しながら、モデル駆動開発、オブジェクト指向開発、ドメインモデリング、MVCによるアーキテクチャ設計、モデリングの基礎を合わせて理解したい方には最適な書籍だ。
=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=
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