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2006年3月18日 (土)

包括的な開発戦略&技術の重要性

 今、出版社からの依頼で開発手法、方法論の記事を執筆中です。詳細は雑誌が発売されるころにまたします。出版前は詳しくは話せないからです。

記事について少しだけお話しておきます。今回の記事は開発手法や方法論をテーマにしていますが、「包括的な開発戦略&技術の重要性」を解説しています。

開発手法、方法論そのものは、10年以上前から開発現場で浸透し始めていると思いますが、その当時は今から見ると特定の技術を中心に据えた手法が紹介されているものが大方です。その当時は体系的かつ包括的に見えたものも、今から見ると実にシンプルなもです。

特に1980年後半はオブジェクト指向の普及と同時に多くの手法・方法論が誕生しました。多くはオブジェクト指向技術とその開発手順をプロセスとして示したものです。

これらは、それなりの効果はありましたが、開発現場の状況や手法・方法論の提唱者自身も、当初狙っていた目的・目標に十分な効果を出せない状況が続いています

例えば、1つにソフトウエアの再利用です。オブジェクト指向技術が現場で本格的に利用され始めるころから、継承などのテクニックを用いて、クラスライブラリー、パターンなどの効果が熱く語られましたが、期待された以上の効果は出ていないと判断するのが自然です。

詳しくは記事に譲りますが、今の時代ソフトウエア開発の効率、品質および開発・保守の経済性は、何か1つのテクノロジーの利用や各技術をばらばらに用いても効果は出ません。

特にソフトウエアの再利用は、技術的問題だけでなく、組織・企業の組織論、ガバナンス、ソフトウエア開発の戦略など非技術的な部分が非常に重要でもあります。ソフトウエアの再利用に熱心に取り組んだ古今東西の企業の結論です。つまり、歴史的にデーターが示しています。

 私自身、経験上、特定の技術の利用だけでは無理なのは勿論のこと、技術だけの問題でないことは、十分実感として感じています。ソフトウエアの再利用は組織的な制約と戦略の中で実施しなければ絶対に大きな効果はでません。再利用可能なソフトウエアが出来、自由に使える環境を用意しても、利用する側は積極的に利用してくれないからです。

技術と非技術な取り組みが大事として、

「ではどの様なことに、どのような順序で取り組めばいいか?」

これが問題ですね。

ソフトウエアの開発はその開発内容の特徴や開発体制、および組織の状況などにより、開発戦略が変化しますから、唯一絶対のものはないですが、多くの企業のシフトウエア開発で、絶対に外せない取り組みや、今のうちから準備しておく事は数多くあります。

このような事を指導・教育するコンサルテーションが私の業務ですから、記事ではこの辺の話題をページの許す範囲で開設したいと思っています。

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コメント

EEBOFの飲み会で何回かご一緒させていただいたことのある組込みアーキテクトのさかいです。

橋本さんがおっしゃる「ソフトウエアの再利用は、技術的問題だけでなく、組織・企業の組織論、ガバナンス、ソフトウエア開発の戦略など非技術的な部分が非常に重要でもあります。」は確かにそうだなあと思います。

古くて新しいソフトウェア開発効率の向上施策である“体系的再利用”はいろいろな壁があってなかなかうまくいかないです。

ちなみに宣伝になって申し訳ないのですが、つい最近、私もブログを立ち上げました。

これから徐々に記事を書きためていきますので、また橋本さんのブログにコメント&トラックバックさせていただきたいと思います。

↓組込みソフトウェア工房
http://embeddedsoftwaremanufactory.blogspot.com/

今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: さかい | 2006年3月26日 (日) 20時50分

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