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2005年6月

2005年6月26日 (日)

公開!!私の携帯電話Forビジネス2 「京ポン」登場

 前回に引き続き携帯電話のお話し。仕事中心に携帯電話を選んでいるので、Vodafoneのノキア702NKの紹介をしたけど、今日は京セラのPHSのエアエッジ・ホンの通称「京ポン」です。

20050626 見た目は大変薄くて一昔前の携帯ぽい。しかし軽くて高性能(あくまで私のビジネス用途からみ見て)です。

優れているのはその料金携帯。パケット利用の定額を申し込むと基本料金を入れて6000円くらい。京ポンはライトメールという普通の携帯メールに相当するメールもあるが、PCのメールを送ったり、受信したりできる。しかも20000文字。だから通常はこちらを多くの方は使うはずだ。添付ファイルも工夫がいるのだが、Officeの添付ファイルは見ることができる。

 操作性も大変良く、ボタン操作、ブラウズの見やすさは利用してみて驚く!メールを読むのも大変見やすくで楽だ。

 どれだけ頻繁に長文のメールを送受信しても値段は定額。PCやPDA機器につないでモバイル通信するときも全てこの「定額料金内」で行える。

 さて、も1つの特徴がOperaブラウザ搭載でPCで見るWEBをそのまま見ることが可能。これは便利だ。

 3つの描画モードをもっていて、用途によって切り替えて見ることができる。しかも!どれだけWEBを見てもやはり、全てこの「定額料金内」で行える。パケット通信なら6000円くらいしかかからないと言うわけだ。外出していると「乗り換え案内」、「天気」、「ニュース」、「地図情報」、「辞書」、「PCのメールアドレスに来ているメールのチェックと返信」などいろいろなことがビジネスで役立つ。これらが値段を気にならずに使えるのは、非常に役立つビジネス・ウエポンです。「京ポン」は。

QRコードもメールを利用して無料で可能。事実上全く困らない。

「京ポン」には欠点もある。私のビジネス用途から見ると、

スケジュール機能がデフォルトでない、JavaScriptのスケジュールアプリが出ているが私にはしっくり来ないので、NOKIA702を利用している理由がある。

ただし、購入するとCDROMが付属してきてPCのOutLookなどとはアドレス情報が簡単に同期できる。携帯の壁紙作成も簡単に出来る。使いがってのあるCDROMです。

あとは、カメラ。最近は200万画素の携帯もある中で若干見劣りする。もちろんこれは200万画素まで要求しないが、もう少し画素数があってもいいね。

「京ポン」はかなり売れているから、本も3冊(と思います)出ている。私も3冊とも買っている。「京ポン」の利用範囲が格段に広がる。

前回の702NKにも本があるので、それも紹介しましょう。この本もなかなかのものです。本の値段の元は十分取ってます。

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公開!!私の携帯電話Forビジネス

 最近の携帯電話は機能が凄い。私自身携帯電話の開発に関わっていたからよーく開発の状況は想像できる。

 今日はそのな携帯のお話し。ツーカーの液晶がない携帯電話が売れているという。パラドックスの発想というか、今のトレンドの逆行を行くヒット商品!確かに今の携帯電話は機能が盛りだくさん過ぎて全てをつかうことはありえないだろう。

 そんな私の携帯はNOKIA702NK。高校生や女子大生には多分一番お洒落に見えない携帯電話かも。でも私から見ると本当の役立つ「スマートホン」なんだけど。。。。

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海外出張が多いから国際ローミングも役立つ。

 私自身実は携帯電話で電話をかけたり、かかって来たりして話をすることは、あまり無い。PCのメールで大抵は事が済むからである。そこで利用する携帯電話がメールとPDA代わりのスケジュール管理(OutLookとシンクロするから大助かり)が主な利用方法。

 スケジュール管理は、アドレス管理、メモ、ToDoも出来るから本当に便利だ。携帯のメールだけでなく、PCのメール(POP3)も転送しているから、これ1台で大抵のことはできる。

 カメラも仕事で板書事項を簡単なものならカメラ(130万画素)撮影しておけるし、録音機能もあるから、会議やボイスメモに大活躍する。

逆に言うとそれ以外の携帯電話の機能は全くというほど使わない。着歌とかゲームとかなんてぜーんぜん興味ないです。

それと、BlueToothも使ってみると非常に便利だ。日本ではモバイル機器間では赤外線通信が一般的だけど、BlueToothは一度使うと辞められないくらい便利。

 また、NOKIA702NKOSがシンビアンのエポックなので、海外の携帯電話用(NOKIA、モトローラ)のアプリが結構動くから、自分に合ったアプリのインストールが可能。ビジネスシーンには欠かせない私のビジネス・ギアとなっている。

 Vodafoneは解約数が問題になっていたけど、国際路線は間違いじゃないと思う。差別化を考えたときには重要な特徴だからね。ただし、今は十分に強いみを生かしている戦略じゃなかたね、サービス見ても。

 単純に国際路線といっても難しいし、国際ローミングをどれだけの日本人が使うかは疑問だけど、「仕事で使うと言ったら、Vodafone」という戦略もあるとおもうな。Vodaofoneを使っている人は国際ビジネスマンみたいなイメージ戦略を、もっ生かしていくとかしないといけないと思います。

 問題は色々あるが、他の携帯電話のキャリアとことなるビジネス・シーンの携帯を今後も出して欲しいと思います。特にノキアシリーズ。(ドコモはモトローラと組んだみたい)

明日はもう1つの携帯(PHSだけど)を紹介したいと思います。

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2005年6月25日 (土)

『DBマガジン8月号』発売

 数日前、翔泳社の方からいつものように、『DBマガジン』8月号が郵送されてきました。連載記事を執筆しているので、いつも毎回見本誌として一冊は毎月送って来ていただいています。感謝です。m(._.)m

 送られてきると必ず自分の記事を確認しています。他の方の記事も目を通し自分自身も情報収集として役に立ってます。

  『DBマガジン』はイラストが凄く凝っていて、記事に非常に効果的に使われています。いつもいつも関心してしまいます。執筆しているから褒めるわけではなき、一読者としても、『DBマガジン』は本当に楽しい雑誌ですね。

 2年間掲載してきた連載もあと数回で終了です。少し寂しい気持ちもしますが、

「とにかく分かりやすい」

という事と

「普通の記事では扱わないけど大切な話」

にこだわり記事を書いてきました。今回は「アーキテクチャ」について書いています。

興味があれば、是非読んで見てください。

DBマガジン8月号

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開催決定!!『行列のできる組み込みセミナー&ディスカッション~最強のエンジニア&コンサルタント軍団』

今日は少しお知らせ書きたいと思います。

 ソフトウエア業界や大学で活躍されている方々と、下記のイベントを一緒に行うことになりました。8月の25、 26日に浜松市舘山寺でSWEST「組込みシステム技術に関するサマーワークショップ」の中での開催となります。

興味ある方は下記をご参照ください。

http://www.ertl.jp/SWEST/

http://www.ertl.jp/SWEST/SWEST7/cfpaper.html

 SWEST「組込みシステム技術に関するサマーワークショップ」はすっかり恒例になりましたが、簡単に紹介します。

 組み込みシステムセミナー、リアルタイムシステムを中心とした”産学協同”のサマーワークショップです。SWESTは”産学協同” というテーマと、業種(学校の先生、公官庁職員、民間企業エンジニア、コンサルタント、etc)が若手、ベテランの壁を無くし、自由にディスカッションできることをもう1つのテーマとして活動しています。

毎年、企画が形骸化しないために”ゼロベース”で委員会メンバーが企画を練っています。

さて、表題の

『行列のできる組み込みセミナー&ディスカッション~最強のエンジニア&コンサルタント軍団』

ですが、私の友人達に声をかけ、「 書籍」、「カンファレンス&セミナー」、「開発現場の第一線で商品開発」で活躍している エンジニア、コンサルタント、 大学教師の面々が、SWEST参加者である日々開発に追われているエンジニア達の疑問、質問、問題に答えるというものです。

2部構成で、【前半100分、後半100分の計200分】です。

 前半、後半の間には休憩もあり、どちらか片方だけでもOKになっています。前半は、講師陣達のミニ・セミナーを実施し、後半で質問やディスかションをするという趣旨です。詳細は現在詰めているところです。詳しいことが決まりましたらまたお知らせしようと思います。

 この企画の開催意図は、最新技術や導入事例の情報を得るには、高額なセミナー参加することになり、しかも時間は限られ、個人的な疑問やアドバイスをするチャンスはあまりないのが普通です。

 そこで、今回は業界で活躍されている第一級のメンバーをそろえ、普段なかなか得ることが出来ない、 最新組込みソフト開発技術動向の解説、事例、参加者の疑問に直接回答す る貴重な場を提供することにしようという試みです。

 大風呂敷を広げた「タイトル」ですので、参加者の期待を裏切らないようにしないといけません。企画を魅力的なものにするべく詳細を検討中です。

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2005年6月19日 (日)

山元学校のレクチャーの巻きPart3

 一昨日、昨日と続き最後にスピーチされた3人目は、「APAホテルグループ」で有名な元谷外志雄さんが来てくれて、ご自身の起業のエピソードを語ってくれた。滅多に会えない方ということで、貴重な機会だった。スピーチの後名刺交換をさせてもらったが、名刺交換された方が非常に多いため、秘書の方がものすごい量の名刺を持っていました。若い頃からビジネスに才能を発揮されて、現在の地位を確立されている。通信教育で慶応大学の学位も取得されている勤勉家の方だ。ご自身によると、新聞を小さい頃から熟読されていることが非常に大きいと語っていたので、インターネット時代と言えでも、新聞をじっくり読むことは重要と認識させられた。

 元谷さんは、「AppleTown」という生活の情報発信マガジン(電子マガジンでなく、紙の雑誌です)を発行されていて、バラエティーに富んだ色々な記事の7割はご自身で書かれているそうです。今回は参加者全員にこの「AppleTown」の最新号を配布してくれました。この雑誌には元谷さんの座右の銘やこれまでの「座右の銘」が書かれており、切り取って机の壁に貼ることが出来るようになっている。この座右の銘はこれまでの経営の真髄のエッセンスがあるように思います。いいでね、これ。

 エンジニアは経営に疎い人が多いが、ビジネスでソフトウエアを開発したり、製造業で製品を開発するには、ビジネス的な視点からの発想も大切ですね。

AppleTown

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山元学校レクチャーの巻きPart2

 昨日の続きです。2目のゲストは作家の藤井さん。「国家破産」などをかかれている方である。 国の借金のお話がありました。私も個人出来にこの辺の調査はしているので頷くことは多い。企業はいいが、国家はどうにもならない状態になっている話をされていた。国には借金つまり負の財産が多いが、プラスの財産と呼べるものがないとのこと。それで、巷では金融封鎖、デノミによる国の負債の相殺の話があるんです。

 最近は藤井さんが書かれたような本が多く、日本経済は暗いニュースが多いですが、こういうときこそまじめに情報を入手し、前向きに取り組まないといけないです。個人の預金はドル、ユーロ、円に分散して持つのが常道で、評論家や研究者には海外の金融機関に預金を預ける(オフショア)や、海外のMFFにするのが良いなど色々な情報が飛び交ってます。結局は自己責任のもと自分で判断し、結論しないといけませんね。

 藤井さんは、すでに続編の書籍を書かれており、機会があれば手にとり読んでみたいと思う。比較的寡黙な方のように思われる。(スピーチは上手いです)ぺらぺらしゃべらない感じが「どっしり落ち着いていて」いいですね。

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2005年6月18日 (土)

山元学校レクチャーの巻きPart1

 昨日は山元先生の開催している「山元学校」に参加した。山元先生は学生、若い人のNPO活動や起業を支援している。財界人とも親交が深く、いろいろな国内外の有名な方がゲストにくるようだ。

 今回のスペシャルゲストは3名の方である。スピーチの発表順で紹介すると、日本のワインを世界標準にするべく努力しているワイン製造会社の取締役の方、”「国家破産」以後の世界”を書かれた藤井厳喜さ
ん、アパグループ代表 元谷外志雄さんである。

 ゲストの方のスピーチ概要と感想は、順次紹介していこうと思う。このプログで紹介するのは、ソフトウエア開発や製造業の開発、品質管理にも参考になる話があると思うからです。

 最初は、ワインで世界レベルの品質を達成している方で取締役の方である。NHKの「プロジェクトX」にも取り上げあれ、ご自身が出演されたそうだ。(残念ながら見ていない)。お話を聞いていかに、日本のワインが実際の品質の高さとは別に、イメージで存しているということを聞いた。と言うのは、フランスなどの伝統などのプライドと、日本が元々ワインに向いている気候でない、とかが要因もあるようです。

 しかし、イメージを一変する出来事がありました。アメリカには元弁護士で有名なワイン評論家がおり、その人がワインをテイスティングして90点以上うけると、それまで3千円位だったワインが10万円位の値段に跳ね上がるのだとか。(でも評価は厳しい人らしい)その方が、日本に来て、甲州ワインの製造もとに来て、ワインをテイスティングして88点をつけたとのこと。これ、凄いことのようです。
日本人は、品質管理でとても優れた手法とプロセス及び勤勉な取り組みがあるので、研究&努力すれば世界水準のワインも可能なんだと思います。ソフトウエア開発のエンジニアリングにも通じます。

 しかし、ピンチもあり、甲州ワインがこれまで不当に低いイメージだったので、甲州のワイン畑がどんどん減っているとのこと。私もイメージが変わった甲州ワインをこれからはドンドン飲もうと思う。

次回は、2番目にスピーチした藤井厳喜さんのスピーチ概要を載せたいと思ってます。

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今日現在の雑誌記事の履歴整理

 今日はここまで手元に控えている情報の中で、これまでの【雑誌記事】の執筆のリストを、自分の整理目的で書き出してみました。今現在書いている原稿もあるのですが、雑誌が発売になるまでは守秘する必要があります。それと書いている中で多少タイトルが変ったりします(笑)。ですので、執筆予定の記事はまた後日お知らせしたいと思います。

なお、【書籍】、【講演・セミナー】の履歴リストも後日自分の整理も含めてUPしたいと思います。

%(..)>======<ここから>=====%(..)>

【雑誌記事 第1特集】『特集Agileなソフトウエア開発』 技術評論社『SoftwarePeopleVOL.1』

【雑誌記事 第2特集】『実践!CMM』 技術評論社 『SoftwarePeopleVOL.2』

【雑誌記事 特集】『組織とビジネス・ソリューション』 CQ出版社 2003年5月号『Interface』

【雑誌記事 第2特集】「Agile方法論『Scrum』」 技術評論社 『SoftwarePeopleVol.3』

【雑誌記事】『2003年SWEST』開催報告第1章 技術評論社 『SoftwarePeopleVol.3』

【雑誌記事特集】『組織改革・プロセス改善~統合的アプローチ』 技術評論社『SoftwarePeopleVol.5』

【雑誌記事特集】『Java言語と初心者が陥りやすい勘違い』 技術評論社 『JavaPress』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第1回『抽象化』 翔泳社『DBマガジン2003年12月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第2回『概念、観念』 翔泳社『DBマガジン1月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第3回『分類』 翔泳社『DBマガジン2月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第4回『「クラス」,「オブジェクト」,「エンティティ」って何だ!?』翔泳社『DBマガジン3月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第5回『クラスとERとは同じもの?』 翔泳社『DBマガジン4月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第6回『関連とは?』 翔泳社『DBマガジン5月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第7回『役割」を結び付けるものとしての「関連』 翔泳社『DBマガジン6月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第8回『関連の種類』 翔泳社『DBマガジン7月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第9回『汎化-特化関係は身近なもの』 翔泳社『DBマガジン8月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第10回『汎化-特化の利用~多重分類』 翔泳社『DBマガジン9月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第11回『動的分類』 翔泳社『DBマガジン10月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第12回『統治分割法のお話』 翔泳社『DBマガジン11月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第13回『静的な構造と動的な構造』 翔泳社『DBマガジン12月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第14回『エンティティやオブジェクトで構造化する意味』 翔泳社『DBマガジン1月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第15回『色々な視点の構造化(4+1ビューの話)』 翔泳社『DBマガジン2月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第16回『プロセスに期待されるも』 翔泳社『DBマガジン3月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第17回『』 翔泳社『DBマガジン4月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第18回『』 翔泳社『DBマガジン5月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第19回『ビジネスモデリングの目的』 翔泳社『DBマガジン6月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第20回『分析から設計へ』 翔泳社『DBマガジン7月号』

【DBマガジン連載】『モデルとプロセスを巡る冒険』第21回『アーキテクチャはなぜ重要なのか?』 翔泳社『DBマガジン8月号』

*以下執筆中の記事は後日また書きたいと思います。

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2005年6月15日 (水)

ラスベガスの写真

 IBMのカンファレンスでラスベガスに1週間行ったときの写真を整理してました。 カンファレンス出張報告をまとめていたとき一緒に写真も整理しようと思ったから。ラスベガスは砂漠の中に作った都市なので外は暑い! だから昔から夜るが活動の中心の時間になる。子供のころTVで見たネオンの洪水のラスベガスの風景はそれを良くあらわしている。

 でも最近は子供の頃見たラスベガスの風景(もちろんTVや写真)とは異なってきていると思う。MGMグランドやマンダレイ・ ベイなど豪華で巨大なホテルが数多く建設され、モノレールで各ホテルがつながられるようになっているし、 ホテル間もつながって建設されている。ホテルの外に出なくても良いような作りになっているからだ。そのため、 ホテルの中に何でも施設があってお客さんをなるべくホテルの外に出さないというホテルの戦略だ。

 ラスベガスも日々豪華になっているが、子供の頃みたあのネオンの洪水は昔の方が凄い気がするのは勘違いか? なんとなく昔は昔で良い雰囲気だった気がする。

P.S.

カンファレンスの技術的報告は整理したらまた後日書き込みたいと思います。

写真1写真3写真4

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2005年6月12日 (日)

アタッカーズ・ビジネス・スクールのOGOB会

 昨日6月11日のよる7時~9時にかけて、経営コンサルタントで有名な大前研一氏のアタッカーズ・ビジネス・スクール(ABS)のイベントに参加した。場所は市谷である。イベントは、講演会と名刺交換を兼ねた交流会。簡単な軽食が出され、お互いの業務や関心事を話しあう。

 講演者はABS9期卒塾の深田智之氏。ホテル、観光施設などの事業再生プランと再生をビジネスにしている方である。事例を用いて事業を赤字から黒字に変換するまでの体験談が述べられた。事例は地方の公共の宿泊施設である。よくあるパターンだが、豪華な観光施設だが、運営がまずくランニングコストが地方財政を圧迫しているので、閉鎖、身売りの危機に瀕していた施設を赤字かあら黒字に変えるまでの体験談である。

 講演を聴いて感じたのは、私も企業の中で組織横串のプロセス改善や組織改善活動を実施しているが、両者とも共通点が多かった。深田氏によると再生の鍵はやはり、行く着くところ「」つまり、このケースでは従業員の方だ。地方なので地元のおばちゃん、おじちゃんがアルバイトとしても多く働いているが、このような方にもモチベーションを向上させることで大きな変化があるのだという。経費の削減は無駄な費用を大きくカットできるが、ホテルなどのように利用者を引き寄せるには、従業員のサービスが大きいという。

 また、「選択と集中」の重要性も語っていた。経営戦略にストーリーがなくバラバラな設備投資をしていたため、収益性が悪い設備は廃止し、経営戦略上、大切なものには設備投資したという。これも業種は異なる私達のようなソフトウエア開発や電化製品の製造業にも共通なポイントだ。やはり、経営する側も、働く側もベクトルを同じにして、仕事に対するモチベーションの向上と維持が最大限のポイントに感じた

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2005年6月10日 (金)

UMLモデリングツール界の価格破壊の革命児:「Enterprise Architect」

 ソフトウエア開発は真に国境の無い世界。なんたって、ネットワークにつながったPCがあれば、世界中の開発者と共同開発が可能になるんだからね。HWと違いロジスティクがないから、電子ファイルでやり取りすればOK。

 さて、そんな訳でソフトウエア開発では、世界標準のルールが急速に求められている。各国の商文化、法律、開発に対する進め方など、国によってかなり異なる。だから、標準化はこれからの時代絶対に必要なものなのだ。

 例えば、開発モデリング言語のUMLがそう。プロセスではSEIのCMMIやRationalのRUP、プロジェクト管理ではPMIのPMBOKだ。CMMIとPMBOKはまたの機会に話をするとして、今日は UMLを使ってソフトウエア開発する上で欠かせないモデリングツールの話をしてみたい。

 モデリングツールといえば、SA/SD時代から、CARD、セイバーがあり、オブジェクト指向では、Rose、 stpOMTが良く用いられてきた。これらはCASEツールと呼ばれ開発者を支援するツールとして物凄い期待がかけられブームなった時代がある。しかし、肝心のエンジニアが開発手法を理解が十分でなかったり、オブジェクト指向がまだまだ十分に現場に浸透していないせいもあり、十分効果が上がらなかった。CASEツールの機能を大して使わない高価なお絵かきツール程度の利用の企業が多かった。

 また、なんと言っても100万円近くするCASEツールもあり、大企業を中心とした利用であったと言わざる負えない。相対的に「高価」な買い物だけど、もう1つの「効果」は低かった。

最近かなり価格が下がって来たとは言え、まだまだ高価なCASEツールは多い。多機能な機能を備えてはいるが多くの職場のエンジニアは、お絵かきツールの延長戦上にしかまだまだなっておらず、利用され切っていない。しかし、UMLもオブジェクト指向もかなり浸透してきたので、今後は効果的にCASEを利用できるかどうかは、生産性や品質の競争優位を築く上で大きいだろう。しかし、まだまだ高価なCASEの導入は、やはり大企業に有利だ。それでは小・中堅の会社はどうしたら良いのだろうか?

 ここに来て驚くべきUMLツールが登場している。それが、「Enterprise Architect」だ。何と言っても安い!! 本当に安い!! しかし、機能は高価なUMLツールに引けを取らないから凄い訳だ。 UMLモデリングツール界の価格破壊だと言える。コマーシャルも大していないのに評判が広がり今や多くの職場で利用され始めている。

UMLなどの標準化はこれからのグローバルな開発ではMUSTになる。オブジェクト指向やUMLを各エンジニア及び企業が使いこなし、国際競争を勝ち抜いて行かなければならない。これから本格的にはじめるなら、初めから高価なCASEツールは不要だ。まだ、ツールを導入していない職場では、是非「Enterprise Architect」を試してみてはどうだろうか。「UMLのモデリングツールがどのようなものか?」、「自分達にはどのようなツールが適しているか?」はある程度使いこなさないと見えてこない。同じ失敗を繰り返さないためにも検討見てる価値は十分にある。

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経営の視点:ゴール指向の大切さ

 今日は「企業にとってのソフトウエア開発」そのものの意味を考えましょう。 資本主義社会という世界で、ソフトウエア開発を職場で開発されている『目的』は何ですか?
そう、売って儲けるためです。つまり、「ビジネス」です。この点は当たり前のようですが、日本人は時として忘れやすいので確認しましょう。

企業には大企業、中小企業の違いはあれど会社として、ソフトウエアを開発、販売しています。

さて、ソフトウエアを開発して儲けたいときに、企業はどういう取り組みが必要になるだろうか? 魅力的な機能をもつ商品、高品質、革新的な商品、ライバル企業に差をつける低価格化でしょうか?

このようなとき、いきなり「結論」考えないようにします。「ええー、なぜ?これがいけないの」

という声が聞こえてきそうですが、上記のような考えの前に、 企業の経営分析と経営目標立案が全くされてないからです。いきなり、答えである開発の活動計画が出てきてしまってます。

企業は通常限られた「社員」、「費用」、「時間」で企業を運営していかないといけません。 全てのソフトウエア開発に均等に社員、費用、時間を割り振り開発することがいいのでしょうか?

通常はそうなりません。

考え方の基本は以下です。

まず、大きな流れは、経済の大きな動き(マクロ経済)などを注目します。GDPでもいいでしょう。

パッケージが個人用なのか?企業用なのかで分析が異なりますが、個人用であれば、 個人の支出を過去5年分ぐらい調べます。そして、各個人のソフトウエア購入の割合を調べ、景気は冷え込んでいるけど、 パッケージソフトは結構買っているのを調べます。

市場が冷えこんでいるのに、開発するのは馬鹿げているかも知れないからです。 このとき自社のパッケージは市場全体で拡大しているか、縮小しているか調べます。

次に、競合他社の存在です。何社ぐらい似たようなソフトを開発しているか調べ、シェアを見るのです。 自分の企業はシェアリーダーでしょうか?2位以下(フォローワーと呼ぶ)でしょうか?
自分の企業の位置づけにより、開発、販売戦略が全くことなるのです。

あわせて、自分の企業の製品を「プロダクト・ポートフォリオ」 と呼ばれるMBAの教科書ではかならず出てくる、分析方法で調べてみましょう。つまり「選択と集中」で経営資源(社員、費用、時間など) を配分する戦略を立てるのです。これにより、「金の成る木」、「負け犬」、「問題児」、「花形」のどれに属するか分かります。 どれに属するかによって、戦略はまるっきり変ります。

実際はこんなに単純では無いですか、考え方のアプローチと思ってください。
#なお、PPMにはマッキンゼー方式の9分割する方法もあり。

撤退すべき製品(負け犬)は、撤退するのはすばらしい戦略です。泥沼に入って資源を投入し続けても、 無駄になるからです。

企業がものを売るには極、大雑把にいって、下記があります。

-コストリーダーシップ
(コストを安くしてシェアを取る、あるいは維持する戦略です。)
-差別化戦略
(かなりユニークな製品を目指します。当然ある特定の顧客がのターゲットですので、製品の安さや開発スピードよりユニークな製品が基本です。 )
-集中戦略
(販売ターゲットを広く求めず、ある特定の顧客層(セグメントと呼ぶ)に集中し、販売する)
これも、MBAの教科書には必ず出てきます。

製品ごとに企業はどういう戦略をとるかを決めますが、選択した戦略により、部署である、 マーケティング、セールス、商品企画、開発が一本の連携した『選択した戦略を実現する戦術』を実現するのです。
人材育成も関わってきますので、人材育成や待遇の評価制度も関連します。多くの企業では、この連携が出来てません。一本の戦略という 「ストーリー」を共有できていないのです。開発現場だけが、色々考えても上手く行きません。

戦略によっては、MDAやプロダクトラインではなく、 オフショア開発にシフトしていくものが向いています。製品によっては、寿命が短くや市場のNeedsがコロコロ変り、 プロダクトラインを取るのは必ずしも懸命ではないこともあります。

また、為替相場を見る限り、日本の円は名が時間かけて円安に移行して行きます。 膨大な国債の赤字のせいです。日本は国債の累積赤字や少子化に抜本的な解決策を検討してませんから、円は弱くなる一方なのです。 輸出してるパッケージソフトの今後も考えないといけません。

長くなってしまいましたが、企業目標とは「企業のビジネス戦略」からくる『目標』です。 MOTが昨今注目されているのもこのようなことからですね。

私と前田さんで書いた書籍『ソフトウエア・ジャストインタイム』という書籍には、 このような視点に立ったソフトウエア開発戦略とアプローチを、説明しています。興味のある方は読んでみてください。 m(..)m

 

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2005年6月 8日 (水)

組み込み・リアルタイムシステム向けの『オブジェクト指向開発方法論』Part1

 今日は仕事で組み込み・リアルタイムシステム向けの『オブジェクト指向開発方法論』を説明することをしていたので、昔自分が書いた文章を手直ししてみました。

==

『オブジェクト指向開発方法論』には世界中に色々あるけれど、組み込み・リアルタイムシステム向けは、組み込み・リアルタイムシステムの開発が、やはりビジネス系のシステムと異なる作業や手順があるため、非常に独特となる部分がある。

世界的に良く知られているのは、以下の通り、

・IBM-Rational社のRUPに取り込まれている旧ROOM手法。これをサポートしていたのはObjectTimeというツールで今はRoseRealTimeに引き継がれた。

・I-Logix社のRopesで、これをサポートするツールは、同社から発売されているラプソディ。

・S&M法。今はExecutableUMLと呼ぶことがい多いようだ。これをサポートするツールはプロジェクトテクノロジー社のBridgePoint

・ノキア社のオクトパス法

・etc(他にも色々ある。そのうちまた紹介します)

今日は、この中から2つの手法とツールの違いについて、簡単に整理したお話し。

 I-Logix社のOO組込みプロセスとRational社のOO組込みプロセス(ROOMが土台でRUPに取り込まれている:今は明示的にROOMとは呼ばない様だ)とっでは、オブジェクト指向といってもそれぞれオブジェクトの考え方、アーキテクチャ構成の考えにそれぞれ違いがある。

 I-Logix社のOO組込みプロセス(Ropes)は、組込みシステムのOO開発といっても非常にオーソドックスなOO開発プロセスでオブジェクトの抽出も幾つかは、組込みシステムに独特な視点が提案されてますが、特にビジネス系のオブジェクトの抽出と、比較しても非常に異なる様な程独なところは特ありません。
#非常に素直なアプローチで今までのOOの成果を利用出来る。

 また、ダグラス氏(Ropesの提唱者の一人)らの並行性の考えは、オブジェクトなどの静的なシステムの構成とは別に並行性などのタスクの抽出は別途ハッサン・Gomma氏の「DART法」などのタスク抽出などを参考にします。その後、各タスクで振る舞いオブジェクトをMappingしていきます。このMappingはリソースの競合、スケジューリング性などを考慮して行なわなければならず決して簡単では無い難しい作業です。特にリアルタイム性が厳しくなればなるほどこの傾向にあります。
 余談ですが、ノキア社のオクトパス法では、このタスクとオブジェクトのMappingに独特のアプローチを提案してます。

 一方、Rational社のOO組込みプロセス(ROOMが土台)は、組込み/リアルタイムシステムの特徴(制約)を最大限に意識したプロセスとなっています。ROOMでは、コンテキスト図やハードウエア構成図をオブジェクトの抽出や並行性の検討(マルチCPU、マルチタスクの検討)に使い、非常に重要視してます。ROOMのオブジェクトの抽出は、ビジネス系で見られるEntityオブジェクトより、Activeオブジェクト(自分のタスクを持つ候補:彼らはカプセルと読んでいる)を視点とします。

 この考えは組込み・リアルタイムシステムでは、並行性やハードウエア環境に非常に多くの制約を受けるので、コンテキスト図やハードウエア構成図を利用してActiveオブジェクトドリブンの開発をします。これの方が再利用性、競合の問題、スケジューリングの問題などの非常にデリケートかつ難しい問題を扱うには有利だという点です。

 なぜなら、マルチタスクの組込みシステムでCPUが変われば、システムのパフォーマンスが変わりますから、タスク構成を変更する必要がでてくる場合があります。加えて、機能に拡張を加える場合でも、デバイスなどの追加が多く、機能追加によりパフォーマンスや競合、デッドラインなどを検討しなおす組込みシステムではこのアプローチが向いているという意見です。彼らがこのようなアプローチでシステムアーキテクチャを構成する為、Activeオブジェクト(カプセル)にタスクを割り当てることも、複数のタスクを1つのタスクで割り当てることもRoseRTの持つシミュレーション機能で検討できるようになってます。さらにマルチCPU構成の場合でも、各CPUにタスクの割当を自由にできるようになっているようです。

 ROOM法以外のアプローチでは、タスク構成が変わるたびに、各タスクとオブジェクトをMappingを競合の問題やハードリアルタイム性を満たすスケジューリングをやり直すのは大変な労力ですし、再利用も難しいと言うわけです。ボードやCPUが変われば、また機能が変わればタスク構成が変わることが多いことが予想されるシステムならば、ROOMのアプローチが再利用性、競合の問題、スケジューリングの問題などの非常にデリケートかつ
難しい問題を扱うには有利だという点です。とは言ってもRoseRTのCaseToolを使えばですが...。

 補足ですが、ROOMのアプローチは並行性を基点としたオブジェクト構成ですが、(いわゆるEntityオブジェクトも出てきますがあくまで主役は各Activeオブジェクトで、 EntityクラスはActiveクラスに所有されている。つまり◆の関係になります。ですので競合問題を軽減している。)オブジェクト指向のアプローチのため、タスク候補のActive オブジェクトは、従来の粒度のSA/SD的な開発のタスクに比較して小さい粒度で能動的な振る舞いをもつオブジェクトを検討して分析・設計を進ます。つまり、機能分割による開発のタスク構成の粒度とは違います。最終的に実装環境のサポートする並行・並列性にMappingする際に、最終的なタスク、UNIXなどのプロセスの粒度に自由にMappingは出来るようになっています。

 以上により、組込みOO開発方法論といっても、それぞれ特徴をもっているため
さらに開発対象のシステムの特徴(ソフトリアルタイムとかハードリアルタイムとかetc)
「どの方法論は良く、どれが劣る」とはいえない状況ですので、肝心なのは、自分達のシステムに向いた方法を採用することですね。ここが、また難しいところでもあります。

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RUPによるCMMIの実装について

 RUPはRational Unified Processと言って、ソフトウエア開発&プロジェクト管理の汎用プロセスとして有名だ。もともとヤコブソン氏のOOSE (Objectory)やブーチ氏のBooch法、ランボー氏のOMTを効果的にマージしたプロセスである。世界の多くの企業がソフトウエア開発に適用している。RUPはプロセスの進め方はOOSEの影響が一番強く出ているが、近年は色々な作業が追加され、より総合的なプロセスへと成長している。

 さて、このRUPだけれども多くの企業が開発に利用しているため、 SEIのCMMIを用いて企業が自分達の組織の成熟度を評価するときに、レベルの達成に大きな影響をもつ。

 RUPを用いて開発を行うときに、SEI-CMMIのレベル達成を意識した利用は十分可能だ。実際に世界中の多くの企業が取り組んでいるし、 RUP自体にもCMMIへのガイドが説明されている。

 先日のラスベガスで実施されたRationalのカンファレンスでもCMMIのレベル3をRUPを利用した事例が紹介され、比較的大きな会場にも関わらず立ち見の人が多くいたから、RUPとCMMIの注目度が理解できる。

 しかし、RUPを使ってCMMIの各プロセスエリアを実現するには少し注意がいるのも特徴である。この辺はCMMIの深い理解とRUPの深い理解の両方が必要になる。

 これは、RUPは開発のためのプロセスで、CMMIは組織・プロセス改善のモデルという目的の違いから来ているか当然である。

 分かりやすい例を挙げると、RUPではCMMIで言う「プロセスQA」活動が特に明示的にかかれてないから、ここを明確に実施しないといけない。また、RUPにはCMMIでいうプロセスエリヤと対応する関係の活動を自分達で検討しないといけない。まぁ、この問題はRUPには色々詳しく書かれているので単なる整理・対応の問題なんだけど、RUPを理解していないと出来ない作業である。 RUPの良さを活かせないからね。

CMMIとRUP自身のお話しはまたの機会に分かりやすくしたいと思う。

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2005年6月 6日 (月)

「汎化-特化」関係と「継承」について

 今日、同僚とオブジェクト指向について雑談していた。オブジェクト指向分析・設計のときにUMLで「汎化ー特化」関係を用いてモデリングするときに、「継承」と呼ぶけど、実は正確には”「汎化ー特化」=「継承」では無い”と言うことを意外と多くの方が知らないことに気付いた。

これは結構重要なことなので知っておいた方が良い。

 「汎化ー特化」は実は色々な方法で実装できるが、その実装方法の1つに「継承」がある。C++やJavaは言語設計で「汎化ー特化」の実装のメカニズムに「継承」を選択しているに過ぎない。

言い方を替えると「汎化ー特化」を実現するメカニズムの1つに継承があるに過ぎないということである。

実はオブジェクト指向言語と呼ばれるもので、「継承」とは別のメカニズムを使っている言語もあるが、メジャーな言語は全て「継承」により実現されている。Java、C++などが代表例。

だから、普段は「汎化ー特化」=「継承」と言ってしまうだけの話しだ。継承が一番多く使われる理由は言語設計者にとってもコンパイラーベンダーにとっても最もバランスが良いからである。

このバランスとはメカニズムの実装の複雑さやメモリーの消費などである。

もちろんデメリットもある、多くのプログラム言語設計者は、「継承」をコンパイル時に決定する(スパークラスの属性やメソッドのアライメントのオフッセットのバイト数分をサブクラスに埋め込む)ことを意識するが多いので、スパークラスに修正を加えるとリコンパイルが必要となる点だ。

これは、ソフトウエア作成の堅牢性確保と実行時のパフォーマンス確保の理由が大きい。

その他のメカニズムとして、(呼び方は人により異なるけど)「オブジェクト・スライシング法」、「状態マシン法」、「デリゲーション」などがある。

「デリゲーション」などを「汎化ー特化」を実現しているかと言う議論もあるが、それはまた今度話しをしたい。

この辺の話しを詳しく知りたい方は、James Odellの本を読むと良い。

「継承」についてさらに補足すると、オブジェクト指向言語であるかどうかの1つの基準として、「継承」の機能を持つことが良く言われるが、「継承」機能を持たないオブジェクト指向言語もある。

つまり、「汎化ー特化」を実現するメカニズム(機能)を持たないオブジェクト指向言語が存在するということだ。

そればかりではない、カプセル化の機能を持たないオブジェクト指向言語も存在する。

さらに、さらに、クラスという考えを持たないオブジェクト指向言語も存在する。クラス定義が無いからJavaやC++とは全く異なる言語設計となっている。

昔と異なり現在では何を持って「オブジェクト指向言語か?」という議論はあまりされなくなったが、オブジェクト指向に対して何を期待するか?プログラム言語に何を反映させるか?という最初の狙いによってきまってきる。

世界的に広く知られているオブジェクト指向言語についての定義はEiffel言語の設計者のメイヤー氏のものがある。ただし、これが一番支持されている訳ではない。

今現在では、オブジェクト指向言語と扱われるのは「オブジェクト」単位で処理を扱えるかという点であるようだ。

クラスやカプセル化はプログラム言語に堅牢性を持たせたり、型理論を利用することが狙いであるから、オブジェクト指向の持つ本質的な性質か?というと学術的にも議論が多いのが本当のところである。

=HSCI Takanari Hashimoto(URL:http://hsc-i.com/)=

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2005年6月 5日 (日)

海外有名エンジニア来日!

 ソフトウエア開発者にとって大きな催しイベントのESECが今年もビックサイトで開催される。近年は携帯電話や自動車に代表される組み込み機器に、大きな注目が集まっており、組み込み関連のセミナーや各企業のブース出展も多い。海外のツールベンダーも、組み込み製品に強く、優れた製品を開発する日本市場をターゲットにしているためか、今年は海外の有名エンジニア(本や開発方法論を提唱)している人が、続々来日する予定を入手した。詳しくはまた後日報告したいと思います。

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2005年6月 4日 (土)

IBM-Rational Software Developer Conference2005参加

6月21日~28日までIBM-Rational Software Developer Conference2005に参加しました。少し日が過ぎたけど少し感想を。今回はラスベガスで開催されました。この時期外の気温は43度まで最高上がりますが、ホテルは寒いくらいにエアコンが効いてます。

カンファレンスは並行して何本ものトラックがあり、全てを見るのは物理的に無理。私は要件定義・管理、開発技術を中心に参加。

USは勿論のこと、インド、中国といろんな国から参加してました。

カンファレンスはマンダレイ・ベイという高級ホテルの中で開催され、休憩時には飲み物、スナックなどが無料です。朝食もカンファレンス費用に盛り込まれ、夕方には毎日のようにパーティがあり、技術者、管理者同士が意見交換できました。

私の個人的な感想としては大変楽しかったカンファレンスでした。

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DBマガジンの原稿の校正

『DBマガジン』の連載記事の今月号の校正が出版社の方から届きました。原稿が遅れがちですが、理解ある編集者の方で助かります。PDF化されたゲラを見るといつもいつもイラストの方の素晴らしさに感激です。マスコット達の面白いコメントにもいつ感動してます。

ゲラの少し文書を手直しして、これで良しと!

雑誌は毎月の末に出版される予定です。今月は『アーキテクチャ』のお話。通算21回目の連載になります。気軽に読んでもらえる記事ですから、文体も内容も難解なことは書かないコンセプトの記事です。22回目になる来月は『アナリシス・パターン』『デザイン・パターン』の紹介を考えているところです。

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特集記事の執筆<(。。)%カリカリ~

『SoftwarePeople』の特集記事を今夜はまとめて書くつもり。内容は今は未だ秘密です。出版されるまでは言えないんです。少しだけ書こうと意識しているのは、グローバル化の中で日本の企業がどうのようにして開発の戦略優位を築いていくか。

 人件費や圧倒的な人口で優位な中国やインドに対し、人口の減少など今のままでは立ち行かない!どのように競合し、そして協業するのか。この辺を最新の話題と戦略&方法論を具体的に示す予定です

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